シェルフライフの意味とは

2021年11月21日更新

シェルフライフとは英語でshelf lifeと書きますが、品質保持期限のことを意味しています。この表現が便利なのは、食品について使われる賞味期限だけでなく、工業製品などでも、一定の期間内に使用しないと品質が変わって仕様を満たさなくなってしまうようなもの、変質してしまうような物品に対しても使えるという点です。実際、食品以外でもこうした使用する期限が使っているものは結構あります。特に薬剤や原材料、化学薬品等の中には期限が設定されているものも多々あります。

食品の在庫管理では賞味期限が一定以上無くなってしまうと納入先が受け取らないので在庫は廃棄せざるを得なくなり、在庫として持っておける期間が自ずとこの期限に縛られることになりますが、工業製品でもシェルフライフが設定されたものは同様の扱いとなります。

ただ大きな違いといえば、食品の多くは購入されればすぐに消費されるか、購入単位でまとめて消費されることが多いのに対し、工業製品の場合、例えば一斗缶に入っている薬剤や原料があったとして、一度では使えず、数か月かけて使い切るというものもあります。こうした場合、品質保持できる残存期間が一定以上ないと結局製品を使いきれずに捨てることになるので、購入時の取引契約や納入仕様書には品質保持期限となるシェルフライフが残りいくつ以上あるものを納品するといった取り決めを行うこともあります。

また海外への輸出品や輸入品はこのシェルフライフの残存期間をきちんと見ておく必要があります。というのも、船便で輸送している間に使うことができる残り日数がどんどん減っていきますので、例えば出荷から50日経過して納入先の倉庫に入り、そこから工場に入って使うとなれば、出荷した側で製造した日から換算すると相当の日数が経っています。納入時に新品の状態でも残り3カ月の品質保持期限なら、全く足りないどころか、下手をすると輸入側の工場に入った段階でシェルフライフが切れていたというようなことも実際発生しています。こうなるとエアー便での輸送を行いリードタイムをとにかく短くする、小刻みに購入するといった対策をとる必要が出てきます。

シェルライフを過ぎてしまうと本当に使うことができないかについては製品ごとに微妙な違いはあるにしても、たいていは使用しても問題は起きません。ただし品質保持期限は品質保証期限でもあり、製造元であるメーカーの保証がなくなりますので、自社品の製造に使って問題が起きたとしても何も言えないということになります。品質管理上、公にシェルフライフを過ぎたものを使ってもよいとしているメーカーはほとんどないでしょう。

またその製品で期待されているスペックがでなかったとしても、期限切れの製品を使ったことが要因となればその原因を特定するだけで多くの労力がかかりますので、厳密に管理されているケースがほとんどと思います。

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