登山靴メーカーの一覧|マウンテンシューズ、トレッキングシューズ、ハイキングシューズのブランドとおすすめメーカー

2019年9月26日リンク更新

トレッキングシューズ、登山靴のメーカーを一覧にまとめました。本来は山で使うものですが、昨今はタウンユース等の街中での使用を想定した軽いトレッキングシューズも出回っているのが実態です。登山靴や軽登山靴ともいわれるトレッキングシューズは、アウトドア製品の中でも過酷な環境での使用が想定されるものであり、最新の素材技術や人間工学などを考慮して製品開発が行われることがあります。本格的なものから、スニーカーに近いものまで様々なメーカーがありますので、このページがトレッキングシューズや登山靴選びの参考になれば幸いです。

登山靴の材質は、レザー系、ナイロン系、プラスチック系

工業製品に比べれば、技術革新のスピードはゆっくりですが、世代が変わると用具の素材も大きく様変わりします。素材としてはナイロン系のものと、レザー系のもの、プラスチック系のものがあり、トレッキングやハイキング、登山、アウトドアに使われるのは主にナイロン系とレザー系です。プラスチックブーツは雪中などのシーンを想定したものです。一般に、ナイロンは軽く、レザーは重厚なつくりをしています。靴はトレッキングシューズであれ、登山靴であれ、消耗品の一種ですが、大切に手入れをして使えば10年以上使えるものもあります。

登山靴のブランドの多くはドイツ、イタリア発祥。

登山靴には非常に多くのメーカーがありますが、どれも「ブランド」と歴史を持つところが多く、靴職人の大国でもあるドイツ、イタリア発祥のものや欧州系メーカーが高い地位を確立しています。日本ではこの用途を満たせるメーカーはわずかですが、元来ハイエンド品となると登山靴メーカーも絞られてきます。多くのハイカーや登山客で賑わう大多数の山で用いるものとしては、対応可能な登山靴を製造・開発しているメーカーの数も多くなっているという寸法です。

日本メーカーはどうかというと、トレッキング人口が多く、購買力もある客層が多い日本においては数が少ないものの、シェアを持つメーカーも存在します。ドイツやイタリアのメーカーも重要な市場となっている日本向けとして、日本人の足にあうような木型を用いた日本人モデルの登山靴やトレッキングシューズを発売しているところもあります。

登山靴、トレッキングシューズ、ハイキングシューズは何が違うか

登山靴はいくつかのカテゴリーに分けられており、海外メーカーの場合は特にアルパイン(Alpine)、マウンテニアリング(mountaineering、登山のことです)、バックパッキング(Back packing)、トレッキング(Trekking)、ライトトレッキング(Light trekking)、ハイキング(Hiking)といった区分けがなされていることがあります。

アルパインは高山でのクライミングや氷・雪山での登山を想定したハイエンドモデルで、登山靴専門メーカーでないと扱っていないパターンもあります。次の登山(マウンテニアリング)のカテゴリーも、道なき道を登ったり、積雪期登山や登攀を伴う山にも適用できる本格的な登山靴も含まれています。バックパッキングやトレッキング用途になると、基本的には無雪期の3シーズン(春、夏、秋)対応の軽登山靴を指し、このカテゴリーを扱うメーカーは一番多いといえます。軽登山靴となるトレッキングシューズのカバーする範疇は広く、マウンテニアリングに近いものからハイキングに近い用途まで幅広いラインナップがあり、冬山、沢登りやクライミングなどを除けば、日本国内の山はほとんどこのカテゴリーの靴で十分に踏破できるといえます。ハイキングシューズとなると、必ずしも山や斜面を登るというわけでもないため、くるぶしまで覆うタイプのハイカットの靴だけでなく、スニーカーのようなローカットのものも多く存在します。

登山靴に求められる性能

ただ通常の靴よりも、さらに機能性が重視されるのも登山靴の特徴で、歩きやすく、疲れにくく、怪我をしにくい、それでいて防水性があり、通気性もあるといった様々な要求を満たすことが求められます。

素材に関しては、すべてレザー系で仕上げられたもの以外となると、ほとんどの登山靴には透湿防水性能を持つゴアテックスが使われており、またこの素材を組み込んだものが主流となっています。

普段の靴であれば、雨で濡れても乾かせばよいとなりますが、山で足の中が水浸しになると、季節や山の高度にもよりますが、体温を奪われた挙句、撤退を余儀なくされることもあり、「防水性能」は必須性能のひとつです。

他のスポーツシューズやスニーカー、ウォーキングシューズと異なり、登山靴は、足首の保護、ひねりなどを防止するために「くるぶし」よりも高いハイカットと呼ばれるものがほとんどです。3シーズン対応(冬期を除く)、4シーズン対応、厳冬期用など使用する季節や山のタイプ、日帰りなのか、縦走などで長期にわたって山を歩き続けるのかといったことも選択のポイントとなるでしょう。

また、登山靴やトレッキングシューズにはシャンクと呼ばれる靴の形状を保持する「芯」がなかに入っており、つま先や底を曲げてもなかなか曲がらなくなっています。なかにはすぐに曲がってしまうものがありますが、それらにはシャンクが入っていないか、やわらかいソフトシャンクのみが入っています。ゴツゴツした岩場を歩いたり、重量のある荷物を背負っての移動、トレッキングでは強いシャンクがあったほうがよいので、どの程度曲がるか実物を見てみるのもよいでしょう。フルシャンク、ハーフシャンク、ソフトシャンクなど登山靴によりけりですが、しっかりしたシャンクが入っていれば、つま先だけで全体重を支えることもできますし、ガレなどの岩場でも足が曲がらず、安定した歩きができます。

登山靴の主な構造

おおまかな分け方をすると、靴の外側の材質となるアッパー、ゴアテックスなどが縫いこまれる靴の内装部分であるライニング、足裏を直接のせることになるフットベッド、その真下となるインソール、続いてミッドソール、外側の靴底となるアウトソールとなります。つま先部分にはトゥーカップと呼ばれるカップを入れることで保護、またその外側を下からくるむように包むバンパーによって足の先端部分を守ります。

ライニングについてはほとんどがゴアテックスとなっているため、選択の余地はあまりなく、アウトソールについても、1936年に最初の登山用のゴム底を発明したVibram社 (ビブラム社)によるVibramソールと呼ばれるものが主流です。

登山靴の選び方

はじめて登山靴を購入する場合は、登山用品の専門店などへ行き、詳しい店員のアドバイスを受けるのもよいですが、見た目ではなく、実際に履いて歩いてみないことにはその靴との相性は全く分かりません。足の形は人それぞれ違いますし、登山での靴というのは、ウェアやザックと並んで非常に重要なアイテムで、フィッティングには妥協しないほうがよいでしょう。レザー系のように履きこんでいくうちに足になじんでいくタイプもありますが、最初から痛みがあるものは形がまずあっていません。無雪期で使うものであれば、価格帯は2万円前後〜4万円前後のものが多いですが、これもメーカーによります。

店内ではあまり急傾斜なところや平面ではない場所での試し歩きができないため、分かりづらいのですが、登山では整備された登山道を歩くだけでも、急傾斜やガレ場のような場所、靴底が平面を保てないような場所は数限りなくあります。特に足の甲の部分の固定感、フィット感は重要で、登山で最も足に負荷がかかるとされる下山時に、足の甲の部分をしっかりサポートしてくれて靴がずれてこないかどうか、というのは疲れや怪我等のリスクを減らす上でとても大切です。納得のいくまで様々な登山靴メーカーのものを試着してみることが重要です。

一般的には下山時には靴紐をより強く締めて足がずれないようにしますが、このときに足が痛くならないかどうかも確認しておく必要があります。

ただ圧迫感がないからといっても、実際の登山では足の保持が弱かったり、店内ではフィット感があったのに、登山中に足の特定の部分に痛みがきたりといったことはよくあります。

必ず試着して選ぶ

靴紐をきちんと結んだ状態で歩いた際に痛みがないか、靴紐を締めこむことができるか、足の甲をしっかり保持してくれるか、急斜面でも足がずれないか、尖った岩などにこすったり、ぶつかったりした場合にある程度足を保護してくれるか、靴底は尖った岩が散在するガレでも足裏に負担がかからないか、滑りやすい斜面でもグリップが効くか、靴の重さは自分にあっているか、など考えながら検討していくとよいでしょう。

なお、登山靴は消耗品で、軽量化が進み、ゴムや樹脂系の素材や接着剤が多くなっているので、劣化の兆しが見えてきたら修理や買い替える必要があります。

通常の登山では予備の靴は持っていきませんので(1足600〜800グラム前後あります)、登山中にソールが剥がれた、亀裂が入ったということになるとそれ以降の行動計画に影響してきます。

用途で選ぶ

どの季節にどんな山に登るのか、というところである程度絞ることができます。またこれに加えて歩く距離と、背負う荷物の重さなどでソールが堅いものがよいかどうかが決まってきます。テントや炊事道具、食料を数日分担いで移動する場合は、より堅牢なしっかりしたブーツがよいと言われています。

冬期に登る場合は靴選びも自分で行えるだけの知識・経験がある人がほとんどとなりますので、一般的には冬を除く3シーズン対応のものを最初は選ぶことになると思いますが、高機能のメーカーのものは冬季でも厳冬期以外は使えてしまうものもあります。

雪が残っており、その中を歩く必要があるケースではアイゼンなどを装着することもあります。ほとんどの登山靴は問題なくアイゼンを装着可能ですが、これもどんなタイプのアイゼンがつけられるのか確認しておくとよいでしょう。一般には、アイゼンの爪の数が多いものほどしっかりした作りの靴がマッチし、取り付け方式もバンド式もしくはベルト式、ワンタッチ式、セミワンタッチ式などどれに対応するのかという点がチェックポイントです。

素材で選ぶ

ナイロン系は軽いことと通気性に分があり、レザー系は重厚で保温性や保護能力に長けますが、双方とも内部にはゴアテックスと呼ばれる空気は通すが水は通しにくい特殊な布材が使われているものがほとんどです。これは透湿防水性能ともいいますが、レインウェアなどでも多用されており、湿気はとおすが水を通しにくくするため、靴の中を快適な状態に保つことができます。

ナイロン、レザー併用タイプのモデルも多く見られます。

ゴアテックスを組み込んだ登山靴としては、足全体を包み込むように袋状にしたゴアテックスが内側に入っている「ブーティ」と呼ばれるものと、ソールは通常のもので、側面部からゴアテックスを縫いこんであるパターンの二つが存在します。前者のほうが高価となりますが、防水性能が高いという意見もあります。

なお、登山靴の多くのモデルにはGTXとついていますが、この意味は「ゴアテックス」の略称です。例えば、ヌバックレザー系の登山靴としてベストセラーともなったドイツのローバー社「タホー プロ GTX WXL」であれば、GTXはゴアテックスを意味していますので、レザー系ですが内側には防水透湿機能を持つゴアテックス素材を使ったモデルであることがわかります。余談ですが、WXLは同社の使う日本人向けの木型による製品であることを示しています。

おすすめの登山靴メーカーは?

登山靴のメーカーでおすすめのところ上げるのはなかなか難しく、靴選びに迷うことになる多くのユーザー層をターゲットとするメーカーが非常に多いからに他なりません。上記の履いてみた感触というのがとても重要ですが、専門の登山靴メーカーかどうかというのも一つのポイントと考える人もいます。

餅は餅屋ではありませんが、やはり登山靴一筋のメーカーには技術的なノウハウが多くあります。昨今では、ビブラムソールにゴアテックスさえ搭載していれば何でもトレッキングシューズになってしまう様相を呈していますが、メーカーのサイトをよくよく見てみると快適さや安全さ、頑丈さなどを追求するための技術開発を行っていることが見て取れます。

日本の登山靴メーカー、トレッキングシューズメーカー

シリオ(SIRIO)
日本の登山靴ブランドとしてポピュラーなメーカー。同社は日本人の足型にあわせたもの、というコンセプトで登山靴、トレッキングシューズ、ライトトレッキングシューズを開発している。山でも身につけている人をよく見るブランドの一つ。マウンテン用の71-GTX、713-GTX、P.F.770-GTX、P.F.880-GTXといったラインナップのほか、トレッキング用の611-GTX、P.F.662-GTX、P.F.664-GTX、P.F.552-GTX、P.F.551-GTX、ライトトレッキング用の411-GTX、P.F.421-GTX、P.F.422-GTXといったモデルがある。
キャラバン
登山用品・登山靴、トレッキングシューズ等を手がける日本の登山用品メーカー。自社ブランド以外の輸入品も多く扱う。1954年創業。トレッキングシューズとしては、キャラバンシューズとグランドキングの二つのブランドを展開。キャラバンシューズは登山入門者向けのモデルで、低価格帯となっている。グランドキング(GrandKing)は、甲高で幅広とされる日本人の足の木型を用いて製造されているハイキング、トレッキングシューズのブランド。国内生産されている。主なモデルとしては、GK79、GK78、GK69_02M、GK69_03W、GK68_02M、GK68_03W、GK64_02W、GK67_02、GK72、GK71、GK62、GK61がある。
ゴロー
東京は巣鴨に工場を持つブランドで、日本の靴職人による完全オーダーメイド。登山靴のほか、ウォーキングシューズやビジネスシューズなども手がける。修理・ソール張替えなどにも対応する。

イタリアの登山靴メーカー、トレッキングシューズメーカー

スポルティバ(LA SPORTIVA)
イタリアの登山靴専門メーカー。登山靴のメッカとも言える、イタリアドロミテの山麓に本社を構える。歴史は古く、1928年に創業者が登山靴を作り始めている。1954年、K2初登頂を果たしたイタリア隊が同社の靴を履いていたことでも知られており、クライマーや登山家にも愛用者が多い。靴づくりの多くは熟練された職人達の手作業で進められている。レザー系、ナイロン系双方とも製造。主な登山靴としては、トランゴ S EVO、トランゴ アルプ GTX、イエティ GTX、高所登山や寒冷地用に設計されたスパンティーク、長期縦走やテント泊などハードな使用に適したカラコラム EVO GTX、イエティ GTX、デルタ GTX、ガンダ、パミール GTXなどがある。
スカルパ(SCARPA)
イタリアの登山靴専門メーカー。1938年、北イタリアのモンテベルーナ地域にあるアゾロ村で創業。同地域の靴職人の集合体としてスタート。多くの一流クライマーや登山家から高い信頼を得ているメーカーの一つで、ナイロン系、レザー系、プラスチック系すべて手がけている。バックカントリースキー用ブーツ、クライミングシューズ、登山靴、トレッキングブーツ、アプローチシューズまで幅広いラインナップを持ち、登山靴としては厳冬期用のファントムシリーズから、ベガ、モンブランGTX、ジョラスプロGTX、トリオレプロGTX、シャルモGTX、ミラージュGTX、キネシスプロGTX、ミトスプロGTX、クリスタロGTX、キネシスMF GTX、ミトスMF GTX、カイラッシュGTXなどの登山靴がある。
スカルパ社の正規輸入代理店ロストアローで日本語による製品紹介が読める。
トレゼッタ(TREZETA)
40年以上にわたり靴作りを手がけてきたイタリアの登山靴専門メーカー。北イタリアのモンテベルーナに本拠地を構え、登山靴の歴史と共に歩んできたメーカー。2002年にはMGM傘下となる。トレッキング用のモデルとしては、TOP EVO NV、NEW FITZROY WS、EVEREST PRO、ELBRUS PRO等があり、ハイキング用としてはHURRICANE、CUZCO EVO、MAYA 2.0等をラインナップとして持つ。
ザンバラン(Zamberlan)
イタリアの登山靴専門メーカー。職人で登山家でもあったジュゼッペ・ザンバラン氏によって1929年に創業。イタリア、ドロミテ山麓に本社を構える。一世を風靡したレザー系の軽登山靴であるフジヤマは現在の多くのトレッキングシューズに大きな影響を与えたとされる。
登山靴のラインナップとしては、Mt.エベレスト、パイネ・プラスGT、エクスパート・プロGT、ジョラスGT、フィッツロイGTメンズ、フィッツロイGTウィメンズ、ヴィオーズ・プラス GT、バフィンGTメンズ、クリスタロ GT ウィメンズ、スパークGT、シェルパライトGT、シェルパライトGTメンズ、シェルパライトGTウィメンズ、トファーネNW GT、ラゴライNW GT、フジヤマNWGT、フジヤマ GTなどがある。
ガルモント(GARMONT)
イタリアの登山靴専門メーカー。登山靴職人のメッカともいえる北イタリア地方モンテベルーナにて、もともとはスキーブーツをメインに製造・開発を行っていたが、高機能の登山靴も製造するようになった。登山靴のモデルとしては、用途別に、マウンテンガイドGTX、アイコンPLUS GTX、タワープラス GTX II、エルモGTX、ベッタMNT プラス GTX、ベッタMNT GTX、ドラゴンテイル MNT GTX、ドラゴンテイル LT、ダコタライト GTX、ネブラスカGTX、タワーライトGTX、タワーライトGTX W'sなどがある。同社独自のショックアブソーバーなどでも有名。個人差はあるが、足甲の幅がわりと広めにとっており、日本人の足にもしっくりくる。
ドロミテ(DOLOMITE)
1897年、イタリアはドロミテ山麓で創業された登山靴専門メーカー。イタリア初の革製スキーブーツでも知られる。ハイキングから過酷な環境が想定される登山まで幅広く対応可能な靴作りをする。同社のデザインシステムでは、脊柱・腰・ひざ・足首・足の甲などの関節、首まわりへのストレスを削減すること、疲労感を削減すること、身体的健康と快適さを向上させることを掲げている。登山靴のモデルとしては、(クーガー)Cougar SS GTX、(コンドルクロス)Condor Cross GTX、(アプリカ)Aprica GTX、(シベッタ)Civetta GTX、ENZIANELLA EVO GTX、Stella Alpina GTX、Stelvio EVO GTX、Tofana GTXなど。なお、同社のブランドは日本ではロゴスショップが取り扱う。
アゾロ(ASOLO)
イタリアの登山靴メーカーとしては創業が1975年と比較的新しい。ただアゾロはイタリアの登山靴メーカーの中ではパイオニア的存在で、新素材の導入をいち早く取り入れたメーカーでもある。イタリアでゴアテックスを最初に用いたのも同社。アルパイン用のBASE CAMP GV、AFS 8000、FS Evoluzione、Manaslu GVといったモデルから、クライミング用のEIGER GV、Nanga GV、Ganesh GV、Sherpa GV、ACONCAGUA GV、ASCENDER GV、バックパッキング用(トレッキング用)のPower Matic 200 GV、TPS 520 GV、TPS 520 GV、TPS 535 LTH V、Khumbu GV、MANANG GV、JUMLA GV、SALYAN、BAJURA GV、Sasslong NBK GVなどをはじめ、多くのマウンテンシューズ、トレッキングシューズ、ハイキングシューズのラインナップがある。
テクニカ(TECNICA)
1936年イタリアはモンテベルーナで創業したスキー用品、アウトドアシューズ、インラインスケートなどの製造販売を手がけるメーカー。登山靴としては、ハイキング、トレッキング、ライトトレッキング用途のトレッキングスピードGTX、ボルテックス(VORTEX GTX)、トレックプロ(TREK PRO GTX)、サイクロン3(CYCLONE III MID GTX)などをラインナップ。トレイルランニング用シューズも製造販売する。
ノルディカ(NORDICA)
スキー、スキーブーツの専門メーカー。1939年、イタリアのモンテベルーナで靴作りをはじめる。第二次大戦後、スキーブーツのほか、クロスカントリー用のスキーシューズ、クライミングブーツも供給。現在はテクニカの傘下。
ビブラム(VIBRAM)
ビルラムソールとして、ほとんどの登山靴、トレッキングシューズのアウトソール(靴底)に採用されている。イタリア発祥の靴底メーカー。靴そのものとしては、ビブラムファイブフィンガーズとして、5本指のある靴を開発。これはヴィターレブラマーニの孫であるマルコブラマーニに提案された新感覚シューズで、山よりも海に関心のあった同氏の発案。トレラン用途での山でも使えるが、同社のサイトでは予備の靴を持っていくように推奨されている。

ドイツの登山靴メーカー、トレッキングシューズメーカー

ローバー(LOWA)
ドイツの登山靴専門メーカー。同じくドイツのメーカーであるハンワグとは兄弟関係。1923年にドイツ南部イエッツェンドルフにてローレンツ・バーグナー氏によって創業。欧州での登山靴トップブランドの一つで、日本人の足にあったWXL木型も開発。整形医学を靴作りに取り入れている点はハンワグと同じ。
製品ラインナップは、山の高度別に紹介されている。アルパインシリーズとしては、エキスペディション 8000 RD、チベッタ エキストリーム、バイス ホルン GTX、マウンテン エキスパートGTX、ピッツ ブイン GTX、クリスタロ X プロ GTX、バーチカル GTX、アイス コンプ IP 、チェベダーレ プロ GTX、トリオレ GTX、トリオレ ロー GTXがある。また、バックパッキングシリーズとして、ティカム GTX、チベット GTX WXL、チベット LL、タホー プロ GTX WXL、バンフ プロが紹介。また、整備された登山道や荷物があまり多くないシーンでの用途としてはカミーノ GTX WXL、マウリア GTX WXL、シグマ GTX、トペカ、トレッカーレディ スポーツ、トレッカー WXL、クンブ TC GTX WXL、ミンガ GTX WXL、フォーカス GTX WXLなどのモデルがある。
輸入・販売元のイワタニ・プリムスで日本語での製品紹介を見ることができる。
ハンワグ(HANWAG)
ドイツの登山靴メーカー。整形外科靴職人であったワーグナー氏によって1921年に創業。90年以上の歴史を持ち、靴の開発に整形医学の発想を取り入れているメーカーでもある。ガレ場や岩場でより安定した歩行を可能にするクラックUGTX、カーフ採用のクラシックアルパインブーツであるカーフ、ハンワグ社の最新技術を投入したエクリプス U GTX、厳冬期対応のオールレザーアルパインブーツであるオメガ GTXなどをラインナップとして持つ。レザー系の登山靴に豊富なラインナップがあり、堅牢で防水性に優れた皮革を開発し使用。HANWAGの日本語サイトでも同社の登山靴のラインナップが見られる。
マインドル(MEINDL)
オーストリア近くのドイツ・バイエルン地方のキルハルンショウリングに本社を構える登山靴メーカー。3D裁断技術など300年の歴史で培われた製法に特徴。紳士靴、レザー・ウェアを手がけるメーカーだったが、アウトドア用がメインに。登山靴のモデルとしては、ピッツパルGTX、ヒマラヤLadyMFS、ラーサMFS、アルタビアGTX、ボルネオ2GTX、ヨラッセGTX、パラディソMFS、バキュームGTX、ネバダMFXなどアルパイン、マウンテン、トレッキング、ライトトレッキング、ハイキングウォーキングといったシーン別にラインナップを展開。マウンテン用途として、YARI JAPANなど日本向けオリジナルモデルもある。かかと上部からアキレス腱部分を巻く部分にMFSと呼ばれる同社の独自技術が採用されている。足を圧迫することなくフィット感をたかめ、形状を記憶しておくことが可能。同社の登山靴のラインナップはミヤコスポーツのサイトで日本語で読める。

スイスの登山靴メーカー、トレッキングシューズメーカー

マムート(MAMMUT)
スイスのアウトドア用品、山岳スポーツ用具の専門メーカー。150年前、スイス・アールガウ州、ディンティコンの小さなロープ製造会社からスタート。プロアスリートからのフィードバックを受け、製品を改良・開発。登山靴としては、アルパイン用、トレッキング用など用途の応じたラインナップ。モデルとしては、マムーク(Mamook GTX)、モノリス(Monolith GTX)、Montosa GTX、Darton High GTX、White Rose GTX、T Advanced GTX、Whitehorn GTX、Blackfin High WP、T Aenergy GTX Men、Nova Pro GTX Women、Cirrus GTX Menなどがある。同社はスイスの登山家ルイス・ライケル氏によって創業された登山靴専門メーカーであるライケル(Raichle)を買収。ビブラム社のソールも共同開発した歴史を持つ。

スペインの登山靴メーカー、トレッキングシューズメーカー

ボリエール(BOREAL)
1975年創業のスペインのクライミングシューズメーカー。登山靴やトレッキングシューズ、アイスクライミング用のシューズも製造。登山靴のモデルとしては、シウラ、ステティン、ジーワンライト、アルワ、アルワレディ、スーパーラトック、スーパーラトックレディ、ハリケーン、フツーラなどがある。

フランスの登山靴メーカー、トレッキングシューズメーカー

サロモン(SALOMON)
フランスにあるマウンテンスポーツの総合メーカー。スキーメーカーとしてもよく知られる。1947年に、スキーエッジに製造からはじまり、スキーブーツなどへ製品ラインナップを拡張。その後、トレッキングシューズにも参入し、ハイキング用のミドルカット、ローカットのものやアプローチシューズなども手がける。どちらかというと登山靴専門メーカーとは異なる趣だが、ハイカットタイプのトレッキングシューズとしては、ウィングスカイ(WINGS SKY GTX)、コズミック(COSMIC 4D 2 GTX)、コンクエスト(CONQUEST GTX)、ディスカバリー(DISCOVERY GTX)、エスケープミッド(ESKAPE MID GTX)などをラインナップ。トレイルランニング用シューズ、スキーブーツのメーカーとしてよく知られる。

アメリカ、米国の登山靴メーカー、トレッキングシューズメーカー

コロンビア(COLUMBIA)
アウトドアウェア、スポーツウェア等を手がける米国のメーカー。オレゴン州ポートランド発祥で、創業は1930年代までさかのぼる。アウトドアウェア主体だが、登山靴も手がけており、マドルガピーク4、サンギルII、コンビンアウトドライ、カラサワUオムニテック、セイバーミッド、タラスリッジミッドアウトドライ、ピークフリークエンデュロミッドアウトドライなどのラインナップ。
ザ・ノースフェイス(THE NORTH FACE)
1968年、米国のカリフォルニア州バークレーで創業したアウトドア用品総合メーカー。日本ではゴールドウィン社が取り扱う。ウェアやテントから始まったブランドだが、現在はザックやシューズなど幅広い用品を製造・販売する。登山靴、トレッキングシューズのモデルとしては、ヴェルト S6K グレイシア GTX、ヴェルト S4K GTX、ヴェルベラ バックパッカー GTX、ヴェルベラ ライトパッカー GTX、クンブー GTX、ヴェルベラ ハイカー I GTX、ヴェルベラ ハイカー II WP、ハボック ミッド GTX XCR、レック ミッド GTXなどをラインナップ。
メレル(MERRELL)
米国のアウトドアアパレル、シューズメーカー。1970年代にハイキングシューズ作りからスタートした。重厚な登山靴は作っていないため、ハイキングシューズやライトトレッキングをメインとするローカットやミドルカットのラインナップとなる。トレッキング用途としては、ツェルマットスポーツゴアテックス、マッタータルゴアテックス、カメレオン4ミッドベンチレーターゴアテックス、ジオモフブレイズミッドウォータープルーフ、モアブミッドゴアテックス、ウィルダネス、レザーなどのモデルをラインナップ。
ニューバランス
1906年、ボストンでアーチサポートインソールや偏平足などを治す矯正靴の製造メーカーとして創業を開始。70年代からランナー向けのシューズで支持され、以来、スポーツ用からカジュアル向けなど様々なシューズを供給する大手シューズメーカーに。重厚な登山靴の製造はしていないが、トレッキング、ハイキング用、トレイルランニング用のシューズを製造販売。どちらかというとハイカー向けのタイプとなる。
アディダス(ADIDAS)
米国のスポーツ用品メーカー。アスリートだけでなく、幅広くブランドイメージが浸透しているメーカーだが、登山靴としてはローカット、ミドルカットのもののみ。重厚なつくりが多い登山靴というよりは、スポーツシューズに近いタイプをラインナップしている。TERREXシリーズ。

イギリスの登山靴メーカー、トレッキングシューズメーカー

ハイテック(HI-TEC)
1974年に英国の首都ロンドンから北東90キロに位置するエセックス州シューベリネスという町で創業されたアウトドアハイキングシューズメーカー。1976年に発表された皮革を使用しない軽量化を実現したSierra(シエラ)は話題となる。ハイキング用、トレッキング用を想定した主なモデルとしては、HTファルコンWP、ALTITUDE IV WP(HTアルティチュード WP)、OAKHURST TRAIL WP(HTオークハースト WP)、BRYCE WP(HTブライスM WP)、HT TRM636など。

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