ダイヤモンド砥石・CBN砥石の価格は何で決まる?

2009年9月16日更新

ダイヤモンド砥石やCBN砥石は、一般のWAやPA、GCなどを使った研削砥石よりも値段が張ります。たしかに一般砥石よりも高精度の加工ができ、砥石寿命も長く、通常では歯が立たない非常に硬いワークでも研削することができますが、価格があまりにも違うと加工コストがあわなくなってしまいます。

加工をされている皆様にとっては、砥石の減り具合や一つの部品を加工するのに要した時間や費用は非常に気になる部分かと思います。この比較的高価と言われるダイヤモンドホイール、CBNホイールの価格は一体どのように決まっているのでしょうか。

実のところ、砥石メーカーが法外な価格をつけている、というわけではなく、原価を構成する要素で大きい値を占めるのは「砥粒」であるダイヤモンドやCBNの量です。ダイヤモンドには天然のものと、工業用の合成ダイヤモンドがありますが、どちらにしても砥石の中に使うダイヤモンドの量が増えるほど原価も上がっていきます。

ダイヤモンドホイールやCBNホイールの外径や、砥層の厚み、幅、集中度(砥粒の量)など体積を変える要素が大きな部分ほど価格に跳ね返ってきます。

そのほか複雑な形状や、工数のかかる工程が複数必要になってくるダイヤモンドホイールはそれらのコストもかかってきます。

新規に砥石をご検討される場合、砥石の中でも必要な部分とそうではない部分をあらためて検討することでコストダウンにつながることがあります。

>砥石の費用を抑える、研削・研磨にかかるコストを下げるには?

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