S30C(機械構造用炭素鋼)の機械的性質や成分の一覧

2010年8月14日更新

S30Cは、いわゆる中炭素鋼で、焼入れや焼き戻しなどの熱処理をすることでそこそこの汎用性をもたせることができます。つぶしがきくタイプの鋼のひとつと言えます。炭素鋼のうち、炭素含有量が一定度合いを超えるとその硬さゆえに切削や加工がしにくくなります。その境界ともいえるラインが、C量が0.3%までと言われていますので、代表値で0.3%となるS30Cがそのボーダーラインといえます。またこの鋼材は半硬鋼に分類されます。規格ではMn(マンガン)の含有量は0.60〜0.90と規定されています。

S30Cの化学成分(代表値)
材料記号 C Si Mn P S
S30C 0.27〜0.33 0.15〜0.35 0.60〜0.90 0.030以下 0.035以下
S30Cの熱処理温度(焼ならし、焼なまし、焼入れ、焼戻し)
種類 変態温度
(℃)
熱処理温度
(℃)
Ac Ar 焼ならし 焼なまし 焼入れ 焼戻し
S30C 720〜815 780〜720 850〜900空冷 約840炉冷 850から900水冷 550〜650急冷
S30Cの機械的性質(降伏点、引張強さ、伸び、絞り、硬度)
種類 機械的性質
熱処理 降伏点
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び
%
絞り
%
衝撃値
(シャルピー)
J/cm2
硬度
HBW
S30C 焼きならし 285以上 470以上 25以上 - - 137〜197
焼きなまし - - - - - 126〜156
焼入れ・焼戻し 335以上 540以上 23以上 57以上 108以上 152〜212

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