軟鋼

2010年8月26日更新

鉄鋼材料のうち、炭素の含有割合から見た一つの分類方法による名称です。鉄鋼材料には大きく分類するためのものでもいくつも呼び方があります。炭素は鉄鋼材料の硬さに関係し、一般には炭素量が0.6%まではこの量に応じて材料の硬さは増していきます。これ以上添加すると、耐摩耗性は上がりますが、硬さには変化がなく鋼材がもろくなっていきます。

この軟鋼とは削りにくく、砥石を大きく損耗させることから、生の軟鋼(焼入れや焼き戻しなどの熱処理をしていない)は、砥石のドレッシングやツルーイングによく使われます。具体的に軟鋼か硬鋼かどうかは含有する炭素の割合によって決まります。

鉄鋼材料は、その「成分」と施された加工や「熱処理」の組合せで最終的にその性質が決まるため多様な性質を持たせることができ、さまざまな局面で使われています。

軟鋼・硬鋼の分類
大分類 細分類 C(炭素)%
軟鋼 特別極軟鋼 0.08%以下
極軟鋼 0.08%〜0.12%
軟鋼 0.12〜0.20%
半軟鋼 0.20〜0.30%
硬鋼 半硬鋼 0.30〜0.40%
硬鋼 0.40〜0.50%
最硬鋼 0.50〜0.80%

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