金属の疲れ強さ

2012年12月3日更新

金属疲労などに代表される、いわゆる疲労破壊の起きにくさを見るパラメータです。同じ箇所で荷重を長い間受け続けると、想定されている限界値よりも小さな荷重で材料の破断や破壊が起きることがあります。

このため、疲労試験などを行うことで材料の疲れ強さを計測する必要があります。破壊が起きない真の限界値を出すため、この疲労試験では、回転だけでなく、片振り、両振りなどの項目によって試験を行います。測定によって、X軸に繰り返し回数(N)をとり、Y軸に繰り返し応力(S)をとった「S-N曲線」を作ります。このS-N曲線では、繰り返し回数が増えても、ある数値以下の応力では何度繰り返しても材料が破断しない応力振幅の限界が見えてきます。これが疲労限度です。その応力以下であれば、長時間繰り返しの荷重や振動などに耐えられるとの目安になります。

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