FCV500の機械的性質、引張強さ、耐力、伸び、硬度、ポアソン比、熱伝導率、熱膨張率|CV黒鉛鋳鉄品の規格

2013年7月24日更新

FCV500はCV黒鉛鋳鉄品として最も高い強度を持つグレードです。また反対に延性はもっとも低くなり、切削性についても最も低い為、非常に加工しづらいグレードではあります。摩耗抵抗については同種の中で最も高くなります。こうした特性の為、用途としては、シリンダーライナーや自動車用のなかでも高強度のシリンダブロックに使われます。

なお、金属組織の全面がパーライトとなっています。

常温と、400℃とでは引張強さが100MPa近く低くなります。また、耐力についても50MPaほど低下します。

FCV500の機械的性質

FCV500の引張強さ、0.2%耐力、伸び、硬度
【別鋳込みの場合】
CV黒鉛鋳鉄の種類 引張強度
N/mm2
0.2%耐力
N/mm2
伸び
ブリネル硬さ
HBW 10/30(参考値)
FCV500/S 500以上 350以上 0.5以上 180から260
FCV500の引張強さ、0.2%耐力、伸び、硬度
【本体付きの場合】
CV黒鉛鋳鉄の種類 厚み t(対象となる肉厚)
mm
引張強度
N/mm2
0.2%耐力
N/mm2
伸び
ブリネル硬さ
HBW 10/30(参考値)
FCV500/U t≦12.5 500以上 350以上 0.5以上 180から260
12.5<t≦30 500以上 350以上 0.5以上 180から260
30<t≦60 450以上 315以上 0.5以上 180から260
60<t≦200 400以上 280以上 0.5以上 180から260

温度によるFCV500の機械的性質、物理的性質の変化

FCV500の機械的性質、弾性係数、疲労限度、ポアソン比、密度、比重、熱伝導率、熱膨張係数、比熱
物理特性・熱的特性 単位 温度 FCV500
引張強度 N/mm2 23℃ 500から575
100℃ 475から550
400℃ 400から475
0.2%耐力 N/mm2 23℃ 350から400
100℃ 325から375
400℃ 300から350
伸び 23℃ 0.5から2.0
100℃ 0.5から1.5
400℃ 0.5から1.5
弾性係数 kN/mm2 23℃ 145から160
100℃ 140から155
400℃ 135から150
疲労限度比、回転曲げ疲労試験 23℃ 0.43から0.48
疲労限度比、引張圧縮疲労試験 23℃ 0.20から0.30
疲労限度比、3点曲げ疲労試験 23℃ 0.55から0.65
ポアソン比 - - -
密度、比重 g/cm3(密度) 7.0から7.2
熱伝導率 W/(m・K) 23℃ 36
100℃ 35
400℃ 34
熱膨張係数 μm/(m・K) 100℃ 11
400℃ 12.5
比熱 J/(g・K) 100℃ 0.475

「JIS G 5505 CV黒鉛鋳鉄品」に規定のある材料記号

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