鉄鋼、炭素鋼、鋳鉄、純鉄、ステンレスの熱伝導率
工具などに用いる鉄鋼材料の場合は、熱伝導率がある程度必要になります。というのも、加工中に非常に高温となるため、こうした熱を逃がしてやる必要があるという考え方のためです。
炭素鋼、ステンレス、鋳鉄などの鉄鋼材料の場合、炭素含有量が多いものや、合金元素の添加量が多いものほど熱伝導率は小さくなっていく傾向にあります。また高温になればなるほど、熱伝導率が減少していくという特徴を持ちます。
| 鉄鋼の種類 | 熱伝導率 (cal/s・cm・℃) |
|---|---|
| 純鉄 | 0.1178 |
| 炭素鋼(Cが0.1%:S10C相当) | 0.125 |
| 炭素鋼(Cが0.3%:S30C相当) | 0.115 |
| 炭素鋼(Cが0.6%:SK材、工具鋼、S58Cなどに相当) | 0.105 |
| 炭素鋼(Cが1.0%) | 0.095 |
| 炭素鋼(Cが1.5%) | 0.085 |
| ニッケル合金鋼(Niが3%、ニッケルクロム鋼、SNC815など) | 0.08 |
| SCr4(クロム鋼) | 0.111 |
| SKH2(ハイス鋼) | 0.058 |
| マンガン鋼(Mnが13%) | 0.031 |
| ステンレス(13クロムステンレス、Crが13%) | 0.064 |
| ステンレス(18-8ステンレス、オーステナイト系、Crが18%、Niが8%) | 0.038 |
| FC、鋳鉄 | 0.12〜0.13 |
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