後株と前株の違い|英語にも後株、前株の区別はあるか

2015年6月2日更新

日本では「株式会社」を(株)ABCのように社名の前につけるケースを「前株」(まえかぶ)、反対にABC(株)のように社名のあとにつけるケースを「後株」(あとかぶ)として区別しています。

日本での正式な社名というのは、法務局に法人登記された社名である為、「株式会社」の位置は自由に書いてよいというものではなく、登記されたときの順番(前か、後か)で記載する必要があります。(株)が社名の前か後かで別の会社にもなってしまいます。

米国や英国をはじめ、諸外国にはこのように株式会社に相当する文言は、必ず社名のあとにつくため、こうした問題は起きません。すなわち、ABC corporationやABC Co., Ltd、ABC Incorporatedといった表記方法です。これがcorporation ABCといった語順には決してなりませんので、英語における後株、前株の区別はないということになります。

では、前株、後株を英訳する場合にはどうするのかという問題が出てきます。英語での社名については(社名にアルファベットを含むという意味ではなく、日本語の会社名を英語名に直す、という意味)、登記することはできません。会社として、英文表記を統一するような必要がある場合、定款に英語での表記を記載することはできるため、多くの会社ではこの方法が用いられています。

したがって、日本語の社名を英文社名に直す場合には、まずその会社が正式に「英語での社名」を定款などでルール化しているかどうかという点を確認する必要があります。一般には会社のコーポレートサイトや、その会社の英語サイト、グローバルサイト等を見ると表記されています。ない場合は個別に問い合わせる必要がありますが、「特に決めてない」という会社も多いと思います。

統一した英語表記が望ましいですが、その場限りで会社名を表記する必要がある場合、状況に応じてCompany limitedやKabushiki Kaishaといった言い方で英文表記に直す必要があります。なお、Kabushiki Kaisha(K.K.)といった書き方は、日本の会社に馴染みのない諸外国の人には通じない可能性が高いですが、この表記を使う限り、前株、後株どちらにすることも可能です。(株)ABCといった場合、K.K. ABCといった表記をするケースもあります(非常に違和感がありますが…)。

難しいケースとしては、後株、前株の違いは以外はすべて同じ社名を区別する必要があるような場合です。Company LimitedやCorporationなどで使い分ける方法もあれば、上記のKK(Kabusiki Kaisha)を使う方法、社名部分に名称を加えて区別する方法、括弧付で本社所在地を書いて区別する方法等ありますが、両社ともに定款でまったく同一の英文社名を名乗るということになっていた場合は、英語で区別する方法はなくなります。

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