MSDS検索とMSDS作成方法についてのまとめ

2012年5月1日更新

MSDSとは、化学物質安全性データシート(製品安全データシート)のことで、英語のMaterial Safety Data Sheetの頭文字をとった略称です。日本ではある一定の指定化学物質を含有する製品については取引の際、このMSDSを提供することが義務付けられています。MSDSの発行が義務付けられているのは、第一種指定化学物質(462物質)と、第二種化学指定物質(100物質)となります。実際にはこれらに記載がなくとも、MSDSには安全に取り扱う上での必須情報が盛り込まれていたり、事故等の場合の措置や連絡先についても記載があるため、工業製品の多くはMSDSの発行が前提となっているケースが多いといえます。また貿易を行う場合、ものによっては輸送業者にMSDSを提出する必要性もあり、工業製品や生産財メーカーであれば製造している品目のMSDSは常備し定期的に更新していくべきです。とはいえ、これらは請求があったら作成するとしている場合もあったり、海外向けに輸出が決まっても英文と日本語のMSDSの双方はなかったり等、担当者の有無次第では手が回らないことが多いのも事実です。

このページでは筆者がMSDSの作成をすることになった際に参考にした情報やサイトについて紹介していきます。またMSDS作成にあたって出てくる耳慣れない専門用語についても可能な限り紹介していきます。

国内のMSDS制度は、国連が勧告として公表するGHS(世界共通の記載方法や表示方法についてのルール)に則ったものになります。安全のため、指定された化学物質についてはMSDSの発行だけでなく、外装部分に貼り付ける表示ラベルにてその危険性について表示する決まりになっており、こちらはGHSラベルの名称で知られています。

GHSによる安全データシートの作成指針
構成や記述項目についての詳細についてGHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)での
第一種指定化学物質一覧表
MSDSの発行が義務付けられている第一種指定化学物質(462物質)の一覧。改正後。
第二種指定化学物質(改正後)一覧表
MSDSの発行が義務付けられている第二種化学指定物質(100物質)の一覧。
改正労働安全衛生法のうち、化学物質等の表示・文書交付制度のあらまし
MSDS発行の義務がある物質や、表示ラベルが必要な物質についての概要を紹介した厚生労働省のパンフレット。
安全衛生情報センター
厚生労働省による職場のあんぜんサイト。モデルMSDSや災害統計、法令通達など安全衛生にまつわる情報を掲載。単一の化学物質のモデルMSDSを多数公開している。
MSDS Search
コーネル大学によるMSDSデータベース⇒MSDSデータベースはCanada's National Centre for Occupational Health and Safety informationに移管(2007/3)。
GHS分類結果データベース
適宜追加されるGHSの分類データベース。
国際化学物質安全性カード(ICSC)
化学や毒性の専門家でない人々を対象に作成されていること安全性カード。物質ごとにどのような危険性・毒性があるのか、災害、暴露のタイプ、予防、応急処置、消化薬剤、包装・表示・輸送情報、貯蔵方法、漏洩物処理などについての情報が記載されている。
GHSラベルの作成方法
GHSラベルの作成方法についてのガイドがある。厚生労働省。
ChemExper
各種原料サプライヤー、物性の検索ができる。扱いメーカーによってはMSDSの閲覧が可能。
日本化学物質辞書
科学技術振興機構(JST)が作成する有機化合物辞書データベース「日本化学物質辞書(日化辞)」の検索サービス。
化学物質総合情報提供システム(CHRIP)
化学物質の番号や名称等から、有害性情報、法規制情報及び国際機関によるリスク評価情報等を検索することができる。
化学物質の安全性に関する略号解説
MSDSにもよく出てくる毒性や安全性に関するアルファベットの略号を解説したページ。MSDSの中でも有害性情報や環境影響情報の項目によく出てくるLD50やLDLo、TC、EC50、in vitro、in vivo、TD、TDL、TWA、TDI、IC50など用語定義の解説。

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MSDSにまつわる基礎知識

MSDSに関する用語や基礎情報について紹介していきます。

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  • MSDSは法律上、発行する義務がありますか
  • Cas No.(キャスナンバー)とは何ですか
  • 改正労働安全衛生法ではMSDSに関してどのような改訂がありましたか
  • TSCAとは何ですか

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