窓フィルムのメーカーの一覧

2014年12月8日リンク更新

ウィンドウフィルムは省エネにより電気代、光熱費の削減にもつながるため、近年需要が伸びつつある分野ですが、用途による分類として「建築用(建物の窓ガラスフィルム)」と「自動車用(自動車用窓フィルム)」の二つがあります。

建築用としては、窓にフィルムを貼り付けることで、遮熱効果や断熱効果、UVカット効果、外部から見えにくくする、曇りにくくする、虫を引き寄せる光をカットすることで防虫効果を得るといった「光」や「熱」のコントロールを行うことができるもの、また衝突時やガラスの破損時に飛散しない、あるいは貫通しないといった物理的な保護を付与する機能、ほかに装飾的効果を付与するものがあります。

自動車用に使われるウィンドウフィルムについては、単体の機能に特化しているものよりも、建築用で見られるような複数の機能を兼ね備えたフィルムが多く見られます。例えば、衝突時のガラス飛散防止と、紫外線カット機能、直射日光による熱エネルギーをカットする遮熱機能、車内の温度を一定に保つ断熱機能などをもつフィルムです。

産業としては比較的新しく、1960年代〜70年代に製品として上市され、以降、コーティングの技術の向上とともに新たな機能が付与され、複合的な機能を持つ窓フィルムが市場に出回るようになりました。

建築用のウィンドウフィルムは、通常建物の内側から貼り付けて断熱や遮熱の効果により省エネルギーやエネルギーの効率利用に貢献しますが、建物の外側から貼り付ける外貼のタイプもあります。また、凹凸のあるガラス面には通常は貼れないとされますが、製品によってはこうした凹凸のある摺りガラス、曇りガラスのような窓にも施工可能です。

窓フィルムの世界シェアを見ると、最大のシェアを持つのは、Solutiaとされ、2位に3M、Bekaert、Garware、Commonwealth、Johnson等の各社が続くとされます。SolutiaはEastman Chemical(イーストマン・ケミカル社)の子会社であり、スリーエムに続くべカルト社(Bekaert)は、展開していたフィルム事業をサンゴバンに売却しています(ソーラーガード)。日本では窓フィルムのメーカーとしては住友スリーエムやリンテックがよく知られています。

日本国内での窓フィルムの推定市場規模は、1700万平米前後とされ、そのうち、15〜20%程度が自動車用、80%〜85%程度が建築用とされます。世界の窓フィルムメーカーでも自動車用については頭打ちと考え、需要の伸びは建築用、建物用にあると考える企業もありますが、自動車用のフィルムは合わせガラスとなっているフロントガラスの中間に製造する際にあらかじめ挟み込んで使われるPVBシートの市場もあります。

住友スリーエム
ウィンドウフィルムとしてはスコッチティントのブランドを持ち、遮熱だけでなく冬季に必要となる断熱効果を併せ持つ製品をラインナップとして持つ。同社のフィルムは一部を除き、紫外線を99%以上カットする性能を持つ。暑さ対策、まぶしさ対策、割れたガラスの飛散防止、防犯や防虫があり、幅広いラインナップのうち、複数の兼ね備えた窓フィルムも手がけている。透明度の高いタイプや熱割れ対策製品、地震や台風などにおけるガラスの飛散対策用として、ガラス破りなどの防犯対策用としての製品も持つ。ウィンドウフィルムの多くは内貼り仕様になっているが、同社では外貼りのタイプも。
リンテック
粘・接着製品の分野におけるリーディングカンパニー。シール・ラベル用の粘着紙・粘着フィルムをはじめ、屋外サイン・内装関連の出力・加工用素材、建築・自動車関連の各種粘着素材、太陽電池用バックシート、半導体関連テープ、液晶・PDP用光学機能性フィルムなどを手がける。窓フィルムとしては、視界制御、透明飛散防止、日射調整、防虫、防犯、紫外線カットなどに対応したラインナップを揃える。
ハニタコーティング(HanitaCoatings)
イスラエルのハニタ社。日本ではPVJが総代理店となっている。日射調整用フィルム、防犯・防災フィルム、特殊仕様フィルムを製品ラインナップに持つ。ビルや住居、工場用として使われる。
アイケーシー
大阪市東淀川区にある化合成品や室内装飾のメーカー。窓フィルムとしては、自動車用のウィンドウフィルムと建築窓用ウィンドウフィルムの双方を取り扱う。自動車用としては、ルミクールSD、シルフィード、ソンブリラなど、一般乗用車のためのフィルムのほか、業務用・商業車の遮熱フィルムも扱う。建築用の窓フィルムとしては、熱線遮断・ガラス飛散防止フィルムのルミクール、透過光演出フィルムのミストラスがある。
NEXFIL
米国のウィンドウフィルム専門メーカー。自動車用の窓フィルム、住居用の窓フィルム、ビルなどの商業施設用の窓フィルム、装飾用フィルム、安全・セキュリティ用のフィルムなど多彩なラインナップを持つ。日本ではサイバーレップスが代理店となっている。
Solutia
米国の大手ウィンドウフィルムメーカー。ブランドとしては、EnerLogic、Gila、Huper Optik & Design、IQue、LLumar、Nanolux、Sun-X、Vista、V-KOOLといったラインナップがある(すべて登録商標)。エネルギー効率向上に寄与し、防犯やプライバシー機能を付与するタイプのフィルム。米国テネシーの化学メーカー、Eastman Chemicalの子会社。 自動車用としては、いわゆるインターレイヤーと呼ばれるフロントガラスの製造時に、ガラスとガラスの間に入れるタイプのPVBシートがあり、これも製造する。PVBは光の屈折を起こさず、防弾ガラスにも使われるほど飛散防止効果が高い。
きもと
各種フィルムや用紙などを手がけるメーカー。なお、同社では窓フィルムは環境・エコロジーにカテゴライズされている。ラインナップとしては、ガラス・鏡の曇り止めや飛散防止を目的とした防曇フィルム「グラステクトCV」、内貼り飛散防止フィルム、光触媒セルフクリーニングフィルム、建材用の外貼りフィルム、遮熱フィルムなど。
ソーラーガード
ウィンドウフィルムとしては、大きく分けると商業用、住宅用、自動車用のものを手がけている。機能としては、日射遮蔽、飛散防止、UVカットなどの性能を持つ製品を提供。板ガラスや高機能材料の大手サンゴバンの傘下。
MADICO(マディコ社)
米国に本社を置く窓フィルム専門メーカー。ポリエステルフィルムを用いた日照調整・断熱用フィルムを世界ではじめて開発。同社の事業は大別すると、窓フィルム事業と特殊フィルム事業の二つに分かれている。窓フィルムとしては、自動車、住居、商業施設向けとしてエネルギー効率化、UVカット、安全向上などの機能を付与する製品を提供。特殊フィルム事業としては、太陽発電業界向けの保護フィルムなどを手がける。日本では三晶が総代理店となっている。
東レ
建材用にカテゴライズされている窓用フィルムとしては、ポリエステルフィルムであるルミラー、ルミクールをラインナップに持つ。なお、ルミクールの販売はリンテックが行っている。
日東電工
事業領域が多岐に渡る液晶用光学フィルム等の大手フィルム・シートメーカー。窓用省エネ(遮熱と断熱の双方に効果がある)フィルムとして、PENJEREX(ペンジェレックス)PX-7000Aを製造販売。
Bekaert(べカルト社)
スチールコードやワイヤーの世界的メーカーだが、防犯用の窓フィルムも手がけていた。同社の特殊フィルム事業(ソーラーガード)は2011年にサンゴバンに売却されたため、現在はフィルムの製造、販売は行っていない。
AGT
ロンドンにある窓フィルムメーカー。自動車用安全フィルム(ガラスシールド)は保護フィルムだが、ポリエステルベースの多層構造を持つ非常に高い引張強度のフィルム。戦地での採用実績もある。引っ掻き耐性も持つ。UVからの保護用フィルム、落書き防止フィルム、爆発や爆風によるガラスの飛散を軽減(爆散防止)するタイプのフィルムなどを提供。
GAREWARE
インドに本拠地を置くポリエステルフィルムの世界大手。窓フィルムとしては、自動車用フィルム、建築用フィルム、セーフティ・セキュリティ用フィルム&特殊フィルム等を手がける。インドで首位メーカーだが、世界シェアも高い。
Commonwealth Laminating & Coating, Inc.(CLC社)
光起電性バックシートやフロントシート、太陽光コントロールの為のウィンドウフィルムの大手メーカー。米国に本社を持つ。
Johnson Window Films
住居・商業施設、自動車、保護フィルムの3領域で展開する大手窓フィルムメーカー。もともとはラミネートやパッキングを専門にしていた。創業から30年以上経過しており、米国での高品質品の製造にこだわりを持つ。
ミラリード
カー用品のメーカー。車用のフィルムを取り扱う。機能性フィルムとしては車内の温度上昇を抑える断熱フィルムや内部を見えなくするスモーク用のフィルム等を扱う。

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