fcmp70-02の特徴、材質、機械的性質|パーライト可鍛鋳鉄の機械的性質、引張強さ、伸び、硬さ、特性
FCMP70-02はJISで規定されているパーライト可鍛鋳鉄品のひとつで、硬度は240HBから290HBの間、最小の引張強さを700MPa以上に持つ材料です。通常の鋳鉄品では、ここまでの強度、靭性を出すことは困難です。規格化されている三種の可鍛鋳鉄品の中ではパーライト系がもっともこの性能に優れています。
ASTMやEN、ISO相当材としては以下の材料があります。
規格の種類 | 材料記号 |
---|---|
ASTM | 620M1 |
ASTM | 550M2 |
EN | EN-GJMB-700-2 |
ISO | ISO 5922/JMB/700-2 |
FCMP70の機械的性質
数値は油焼入れ焼戻し後のものですが、空気焼入れ焼戻しの場合でも0.2%耐力は430MPa以上であることが求められます。
可鍛鋳鉄の記号 | 試験片の直径(mm) | 引張強さ N/mm2以上 |
0.2%耐力 N/mm2以上 |
伸び %以上 |
硬度 HB以下 |
シャルピー吸収エネルギー |
---|---|---|---|---|---|---|
FCMP70-02 | 12もしくは15 | 700 | 530 | 2 | 240から290 | − |
「JIS G 5705 可鍛鋳鉄品」に規定のある材料記号
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