タルクのメーカーの一覧

2014年12月8日更新

タルクとは、滑石のことで、鉱石の中でも最もやわらかい部類に入る白色の石です。組成上は、水酸化マグネシウムとケイ酸塩から構成されている鉱石で、モース硬度1の基準となる石としても知られています。化学式上は、3MgO・4SiO2・H2O(含水珪酸マグネシウム)とも記載されます。

化学的に安定していることや、やわらかく加工しやすいことなどからパウダー状にしてフィラー(充填材)として様々な産業で用いられる鉱石です。例えばプラスチックへ添加することで、物理的性質を向上させたり、塗料の一部として使われたり、化粧品のファンデーション(パンケーキ)用としてあるいはアイシャドウ用として、焼き物の釉薬として等、多くの分野で使われています。

タルクは滑りが良いため、皮膚に良く付着して乾燥させるので、外用薬などの主薬あるいは基剤、化粧品など肌に使われるものにもよく用いられる原料です。

ただ、この鉱石は不純物として石綿(アスベスト)の一種を含むことがあるため、発がん性や呼吸器系疾患などを引き起こす可能性があると注意喚起されたことがあります。現在では、アスベストの含有量が一定以下であることを確認して販売しているメーカーもあります。

日本タルク
1934年創立のタルク専門メーカー。日本最大級のメーカーの一つ。タルク原石、タルク粉ともに一定基準以下のアスベストを含有するものだけを扱うという。
福岡タルク工業所
福岡県嘉穂郡に本社持つ。昭和35年発足以来、タルク、製紙用フィラーのメーカーとして発展し西日本地区の製紙・塗料における需要の大半を供給。
松村産業
農薬のキャリヤー、綿布の裏側、製紙填料、塗料の体質、等々の用途として使われるタルク。同社のクラウンタルクは タルカムテクノロジーを掲げて新しいタルクの利用を促進する。中国遼寧省海城市に中国と合弁会社「松泉滑石有限公司」を持つ。
富士タルク工業
昭和38年のタルクメーカー。大阪市中央区に本社を持つ。原料入荷時に、アスベスト試験を行い、アスベストが0.1重量%を超えていないもの(検出限界以下)のみ使用し製品化を行なっているという。

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