CBU、CKD、SKDの違い

2014年10月3日更新

CBUは自動車の完成車の略語で、CKDとSKDはそれぞれノックダウン車(自動車を部品に分解し現地で組み立て可能な状態にしてある車)の略語を意味します。

自動車の輸出形態は時代とともに変わってきており、当初は輸出といえば完成車(CBU)、つまり自走できる状態の完成品を送ることが一般的でした。ところが高度経済成長期以降、為替相場の影響(日本から完成品を送ると高くつく)や、貿易摩擦の問題(日米貿易摩擦)、関税の問題(多くの国が完成車に対しての関税を高くして自国産業を保護)、自動車メーカーのグローバル展開の加速化等により、次第に自動車を完成車の状態で送ることが減り、かわりに自動車を分解した状態で海外へ輸送し、そこで組み立てを行って完成車に仕上げていくノックダウン方式が増加してきました。

自動車産業は、その材料や部品を含め、非常に裾野の広い産業で、日本だけでもおおよそ20万社が単一の産業に関わるといわれています。こうした事情から、雇用をはじめ、国の経済に大きなインパクトを与える産業であり、各国は自動車の輸入に関しては高い関税をかけたり、各種法制によって規制を設けて、自国での産業発展に寄与する形になるよう試行錯誤を重ねてきています。

開発途上国や新興国の多くでは、完成車に高関税をかけて、かわりにノックダウン車両について関税の優遇措置を設けることで、自国で自動車の組立工場を作らせ、雇用や経済発展につなげていこうとする思惑があります。こうした動きに呼応する形で、自動車メーカーでもノックダウン生産を拡大させており、特に自動車部品を現地調達することが難しいエリアでも工場を立ち上げています。

また、上記事情から、現在は自動車の生産台数と生産場所(生産国)を把握する上でも、こうしたCBU(完成車)やKD(ノックダウン)の内訳がわからないと集計が困難になっています。

CBU、CKD、SKDの違い
輸出・輸入形態 正式名称 概要
CBU Complete Build-up 完成車。自走可能な状態にあり、いわゆる自動車販売店等で見られる状態にある車。
CKD Complete Knock Down 部品単位で分解されている自動車で現地で組み立てる。溶接や塗装、艤装(自動車シートやインパネ、ダッシュボード取付等含む)などが必要。KD車両(ノックダウン車両)と呼ばれる。
SKD Semi Knock Down 部品単位に分解されている車両だが、CKDとは異なりボルトを締めるだけ等の簡単な加工にて組み立て可能な状態。KD車両(ノックダウン車両)と呼ばれる。

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