SWRM8の成分、材質、機械的性質、比重、強度など|SWRM8の物性

2014年3月10日更新

SWRM8は軟鋼線材と呼ばれるJIS規格の鉄鋼材料です。C量が0.10%以下の極軟鋼に相当し、やわらかく伸びがよいため、加工しやすい素材ですが、硬度や高い寸法精度を要求される用途には不向きです。

寸法は直径5.5mmから19mmが標準サイズとなります。鉄線の材料や釘の材料としても使われます。

SWRM8の比重

おおまかに鉄鋼材料の炭素量を算出するために純鉄の比重を基準に、含有する炭素量から割り出す方法があります。下記の式に当てはめた場合、SWRM8の比重は7.873前後となります。

比重=7.876−0.030×炭素(%)

SWRM8の成分、材質

SWRM8の成分、材質
軟鋼線材の種類 C Mn P S
SWRM8 0.10以下 0.60以下 0.040以下 0.040以下

SWRM8の機械的性質

軟鋼線材であるSWRM8そのものには機械的性質についての規定はありません。

「JIS G 3505 軟鋼線材」に規定のある材料記号

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軟鋼線材の規格|SWRM材の成分・材質、特性について

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