SCS16Aの比重、材質、機械的強度、成分|SCS16Aの規格

2013年4月23日更新

SCS16Aはオーステナイト系ステンレス鋳鋼品で、SCS16に対し、ニッケルの含有量を低下させ強度改善を狙ったSCS材です。ステンレスではSUS316Lに相当します。似た鋼種としては、ASTM規格のCF3Mがあります。

SCS16Aの比重

オーステナイト系のため7.98前後と推察されます。ただし成分により変動します。

SCS16Aの成分

SCS16A
ステンレス鋳鋼の記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu その他
SCS16A 0.03以下 1.50以下 1.50以下 0.040以下 0.040以下 9.00から13.00 17.00から21.00 2.00から3.00 - -

SCS16Aの機械的性質、熱処理温度

SCS16Aの引張強さ、耐力、硬度、絞り
鋳鋼の種類 熱処理条件 耐力
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び
絞り
シャルピー吸収エネルギーJ 硬度
HB
記号 焼き入れ
焼き戻し
固溶化熱処理
SCS16A S - - 1030から1150で急冷 205以上 480以上 33以上 - - 183以下

SCS(ステンレス鋳鋼品)の材料記号の一覧

JIS規格に規程のあるSCSの一覧です。

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