現調品と日調品の意味

2015年3月10日更新

数ある製造業の中でも海外進出の早かった自動車業界とその部品業界では、日本から供給する部品と、現地で調達する部品とを使い分けて製造を行っています。このため、各社ごとにこの日本供給品と、現地で調達される品を呼称する固有の名称があります。

トヨタ殿では、現地調達される部材のことを現調品と呼んでいます。現地調達品の省略形と思われます。反対に、日本から調達品を日調品といいます。

海外での生産体制を早い段階で構築してきた自動車業界に追随し、自動車部品メーカーも大手を中心に、自動車メーカーの工場の近くに自社の工場を構えてきましたが、何から何まで現地で調達できるわけではありません。輸送費や貿易にかかるコスト、リードタイムなどを鑑みれば、日本から供給する部品を使って作ることはコスト面で優位ではありませんが、実際には日本から供給するしかない部品や材料も存在します。

このため、たいていの日系メーカーでは現調品と日調品の双方を用いて製造を行っています。現調品というのは、日調品以外のすべてを含んで表現すること場合もあるため、その国の中で調達できなくとも、近隣諸国だけでなく、日本以外から現地製造工場が調達できているものはすべて現調品と呼ぶことも多々あります。

自動車部品メーカーの多くにとっては、自動車メーカーと一緒に海外へ進出したものの、自分たちに部品を供給してくれる中小メーカーをはじめ、原料メーカー、消耗財・生産財メーカーすべてが現地にあるとは限らず、調達ルートの多くを日本からに依存している例も見受けられます。また、部材を現地調達化するにあたっては、各種テスト・評価を経るなど手間もかかり、そう簡単にはいかないのが実情です。日系商社も海外へ進出しているため、こうした会社の手も借りながら、日本以外からの調達を進めている会社も結構あります。

なお、日調品のことは会社によっては日供品、日支品と呼ぶようなこともあります。

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