SWRS67Bの材質、成分、引張強さ、強度|ピアノ線の強度、材質、成分に関する規格

2014年1月20日更新

SWRS67Bはピアノ線の材料ともなるピアノ線材の材料記号のひとつです。炭素量は0.65から0.70となり、通常の機械構造用や一般構造用の炭素鋼に比べると、かなりの高炭素量のある材料といえます。成分、寸法、傷、脱炭などの面でも規定があるため、材料規格としてはかなり厳しい要求を満たしている鋼材となります。なお、SWRS67Aとの違いは、成分上のマンガン量の違いとなります。

SWRS67Bの物性

SWRS67Bの成分、材質

SWRS67Bの成分、材質
(単位:%)
ピアノ線材の種類 C(炭素) Si(シリコン) Mn(マンガン) P(リン) S(硫黄) Cu(銅)
SWRS67B 0.65から0.70 0.12から0.32 0.60から0.90 0.025以下 0.025以下 0.20以下

SWRS67Bの引張強さ

鋼線となった製品ごとに個別に設定されており、線材自体には規定されていません。

SWRS67Bの線径

下記は、線材としての径となります。ピアノ線の径の規格とはまた異なります。

ピアノ線材の標準の径寸法、径サイズ
単位:ミリ
標準となる線材の径サイズ
5.5
6.4
9.5
10
11
12
13
14

「JIS G 3522 ピアノ線」(1991年)に規定のある材料記号

「JIS G 3502 ピアノ線材(2013年改訂)」に規定のある材料記号

スポンサーリンク

>このページ「SWRS67Bの材質、成分、引張強さ、強度」の先頭へ

このサイトについて

当サイトの記事はすべて工業製品のメーカーの実務経験者が執筆しています。

砥石メーカーの製品や技術を紹介するサイトとしてはじまりましたが、加工技術・工具・研削・研磨に関わる情報から派生し、ユーザーの問い合わせに応じて鉄鋼、非鉄、貴金属、セラミックス、プラスチック、ゴム、繊維、木材、石材等製造に使用する材料・ワークの基礎知識についても掲載するようになりました。その後、技術情報に限らず、製造業で各分野の職種・仕事を進めるうえで役立つノウハウも提供しています。

製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、経理、購買調達、資材、生産管理、在庫管理、物流など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

工業情報リンク集

工業分野のメーカーや商社を中心に、技術、規格、ものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業製品の生産に必要とされる加工技術や材料に関する知識、マーケティングから製品企画、開発、販売戦略、輸出入、物流、コスト低減、原価管理等、事業運営に必要な知識には共通項があります。

研磨、研削、砥石リンク集