SGDBの規格|SGDBのサイズ、公差、機械的性質、降伏点、比重、成分
SGDBは「みがき棒鋼」の一般鋼材のひとつで、SGD400の素材となる規格材料です。熱間圧延されたもののうち、機械的強度のみを保証しているグレードであるため、成分はリンと硫黄の上限値しか設定されていません。引張強度の範囲400から510MPaのうち、400の数字がSGD400につけられています。
SGDBの成分
鋼材の種類 | C | Mn | P | S |
---|---|---|---|---|
SGDB | - | - | 0.045以下 | 0.045以下 |
SGDBの機械的性質
SGDBは、みがき棒鋼の一般鋼材6種類のうち降伏点、引張強度、伸びといった機械的性質を保証した鋼種となります。降伏点は鋼材の径、辺、対辺距離、厚さの寸法ごとに異なります。
なお、径が100mmを超える場合、降伏点は205MPa以上となります。
みがき棒鋼材の種類 | 降伏点 N/mm2 |
引張強さ N/mm2 |
伸び | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
16mm以下 | 16mmを超え40mm以下 | 40mmを超えるもの | 鋼材の径、辺、対辺距離、厚さ | 試験片 | % | ||
SGDB | 245以上 | 235以上 | 215以上 | 400から510 | 25mm以下 | 2号 | 20以上 |
25mmを超えるもの | 14A号 | 22以上 |
SGDBの比重
みがき棒鋼の鋼材の比重については7.85で計算されますが、こうした質量にかかわる数値については、材料となっている熱間圧延鋼の寸法や質量について定めた「JIS G 3191 熱間圧延棒鋼及びバーインコイルの形状,寸法,質量及びその許容差」と「JIS G 3194 熱間圧延平鋼の形状,寸法,質量及びその許容差」に依拠します。
「JIS G 3132 みがき棒鋼」に規定のある材料記号
「JIS G 3108 みがき棒鋼用一般鋼材」に規定のある材料記号
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