SGDAの規格|SGDAのサイズ、公差、機械的性質、降伏点、比重、成分

2014年3月5日更新

SGDAはみがき棒鋼の一般鋼材の規格材料で、SGD290の材料でもあります。機械的性質のみ保証するタイプのため、成分については一部の不純物以外のない熱間圧延鋼材です。SGD290の290の数字は、このSGDAの引張強さからきているものです。もっとも、引抜き加工したものはこれよりも強度をもちます。

SGDAの成分

SGDAの成分、材質
鋼材の種類 C Mn P S
SGDA - - 0.045以下 0.045以下

SGDAの機械的性質

SGDAについては機械的性質を保証したグレードである為、下記の通り、これらについての規定が存在します。

SGDAの機械的性質|降伏点、引張強さ、伸び
みがき棒鋼材の種類 降伏点
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び
16mm以下 16mmを超え40mm以下 40mmを超えるもの 鋼材の径、辺、対辺距離、厚さ 試験片
SGDA 290から390 25mm以下 2号 26以上
25mmを超えるもの 14A号 29以上

SGDAの比重

みがき棒鋼の鋼材の比重については7.85で計算されますが、こうした質量にかかわる数値については、材料となっている熱間圧延鋼の寸法や質量について定めた「JIS G 3191 熱間圧延棒鋼及びバーインコイルの形状,寸法,質量及びその許容差」と「JIS G 3194 熱間圧延平鋼の形状,寸法,質量及びその許容差」に依拠します。

みがき棒鋼(平)のサイズ、寸法
厚さ(ミリ) 幅(ミリ)
9、12、16、19、22、25、32、38、50
9、12、16、19、22、25、32、38、50
4.5 9、12、16、19、22、25、32、38、50
9、12、16、19、22、25、32、38、50
9、12、16、19、22、25、32、38、50、65、75、100、125、150
12、16、19、22、25、32、38、50、65、75、100、125、150
12 19、22、25、32、38、50、65、75、100、125、150
16 22、25、32、38、50、65、75、100、125、150
19 25、32、38、50、65、75、100、125、150
22 32、38、50、65、75、100、125、150
25 32、38、50、65、75、100、125、150

「JIS G 3132 みがき棒鋼」に規定のある材料記号

「JIS G 3108 みがき棒鋼用一般鋼材」に規定のある材料記号

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