自動車構造用電気抵抗溶接炭素鋼鋼管、STAM鋼管の種類と用途、特徴、規格

2013年7月15日更新

自動車やバイクの構造材料として使われる炭素鋼の鋼管。太さとしては外径が15.9mmから101.6mmの範囲内を想定したもの。鋼管自体は、溶接管であり、すべて電気抵抗溶接によるものです。電気抵抗溶接鋼管は、別名、電縫鋼管とも言われる継目のある鋼管(シーム管)のことです。比重は7.85をベースに計算されます。自動車好きやバイク好きならば、炭素鋼管の一つとして聞いたことがあるかもしれません。自動車部品、バイク部品の図面ではこの材料が指定されることがあります。

仕上げの製法により、さらに熱間仕上げ、冷間仕上げ、電気抵抗溶接した状態のままといった三区分があります。分類としては、二種類あり、G種とH種があり、G種は自動車構造用の中でも一般部品用の鋼管で、H種は自動車構造用の中で特に降伏強度を重視している部材に使われることを想定した高い強度を持つ鋼管です。規格上は、この用途での構造用鋼管としては11種類の規定があります。

材料記号の末尾に製造方法、仕上方法を記載することがあります。記号の意味としては、Eは製管方法が電気抵抗溶接であることを示し、それに続いて、G、H、Cのいずれかがつきます。

STAM鋼管の末尾の仕上げ記号
E G 電気抵抗溶接したままの鋼管
E H 熱間仕上電気抵抗溶接鋼管
E C 冷間仕上電気抵抗溶接鋼管
記載例 STAM290GA-E-GもしくはSTAM290GA E G

また、鋼管の外径と厚みの許容差は、製管方法と仕上方法に依存します。この自動車構造用の鋼管は、1号、2号、3号の三つの区分にわけられており、それぞれの意味は下記の通り。

自動車構造用鋼管の仕上げ区分
1号 電気抵抗溶接したまま(G)もしくは熱間仕上げ(H)
2号 電気抵抗溶接したまま(G)、熱間仕上げ(H)、冷間仕上げ(C)のいずれか
3号 冷間仕上げ(C)
 

外径と厚さの許容寸法、公差

STAM鋼管の外径の許容寸法、公差

STAM鋼管の外径の許容寸法、公差
区分 外径の範囲 許容差、公差
1号 50ミリ未満 ±0.25mm
50ミリ以上 ±0.5%
2号 50ミリ未満 ±0.20mm
50ミリ以上80ミリ未満 ±0.25mm
80ミリ以上100ミリ未満 ±0.30mm
100ミリ以上 ±0.40mm
3号 25ミリ未満 ±0.12mm
25ミリ以上50ミリ未満 ±0.15mm
50ミリ以上 協定により定める

STAM鋼管の厚さ

STAM鋼管の厚さの許容寸法、公差
区分 厚さの範囲 許容差、公差
1号 3ミリ未満 ±0.30mm
3ミリ以上 ±10%
2号 1.6ミリ未満 ±0.20mm
−0.15mm
1.6ミリ以上2.3ミリ未満 ±0.20mm
2.3ミリ以上3.0ミリ未満 ±0.25mm
3ミリ以上 ±8%
3号 2ミリ未満 ±0.10mm
2ミリ以上 ±5%

「JIS G 3472 自動車構造用電気抵抗溶接炭素鋼鋼管」に規定のある材料記号

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