鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、鋳鉄、超硬の熱膨張係数

2013年1月2日更新

鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、鋳鉄などの熱膨張係数は、炭素量の多いものほど小さくなる傾向があります。また、合金元素の含有ガ多くても小さくなります。ステンレスについてはクロム、ニッケルの双方が入っているオーステナイト系ステンレス(SUS304など)は通常の炭素鋼などと比較すると比較的大きな値を示しますが、鋼種によっては下回るものもあります。基本的に、温度が高いほど熱膨張係数も大きくなります。

鉄鋼材料の熱膨張係数
鉄鋼材料の種類 熱膨張係数(×10-6/℃)
純鉄 11.7
炭素鋼(Cが0.1%:S10C相当) 11.7
炭素鋼(Cが0.2%:S20C相当) 11.7
炭素鋼(Cが0.4%:S40C相当) 11.2
炭素鋼(Cが0.6%:SK材、工具鋼、S58Cなどに相当) 11.1
工具鋼(Cが0.8%:SK材に相当) 11.1
合金工具鋼(Cが1.2%) 10.6
SCM3(SCM435に相当。クロムモリブデン鋼、クロモリ鋼) 11.2
SCr4(クロム鋼) 12.6
SUJ2(高炭素クロム軸受鋼) 12.8
ステンレス(Crが12%) 9.9
ステンレス(18クロムステンレス、Crが18%) 9.0
ステンレス(18-8ステンレス、SUS304に相当。オーステナイト系、Crが18%、Niが8%) 17.3
SKH2(高速度鋼、ハイス鋼) 11.2
マンガン鋼(Mnが13%) 18.0
FC、鋳鉄 10.5
超硬合金 5〜6前後

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