STAM500Hの成分、材質と機械的性質、引張強さ、耐力、伸び|自動車構造用の鋼管、STAM鋼管

2013年7月15日更新

STAM500Hは自動車構造用の炭素鋼管で、引張強度の最小が500MPa以上と規定された高耐力タイプの鋼管です。特に降伏強度の高いものが必要な場合に検討される炭素鋼鋼管の一つです。G種とH種の双方にSTAM500がありますが、引張強度の最小値は同じですが、H種のほうが降伏点が高くなっています。

STAM500Hの成分、材質、組成

STAM500Hの成分、材質
鋼管の種類 C Si Mn P S
STAM500H 0.30以下 0.35以下 0.30から1.00 0.035以下 0.035以下

STAM500Hの機械的性質

STAM500Hの引張強さ、耐力、降伏点、伸び、押し広げ性
鋼管の種類 引張強さ
N/mm2
降伏点もしくは耐力
N/mm2
伸び(%)11号か12号の試験片 押し広げ性(以下のDは管の外径)
STAM500H 500以上 430以上 16以上 1.10D

STAM500H鋼管の伸び最小値(厚さ8mm未満の鋼管の場合)

STAM500H鋼管の伸びの最小値(12号試験片)
鋼管の種類 鋼管の厚み
1mm以下 1mmを超え2mm以下 2mmを超え3mm以下 3mmを超え4mm以下 4mmを超え5mm以下 5mmを超え6mm以下 6mmを超え7mm以下 7mmを超え8mm以下
STAM500H 6 7 8 10 12 13 14 16

「JIS G 3472 自動車構造用電気抵抗溶接炭素鋼鋼管」に規定のある材料記号

スポンサーリンク

>このページ「STAM500Hの成分、材質と機械的性質、引張強さ、耐力、伸び|自動車構造用の鋼管、STAM鋼管」の先頭へ

加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
自動車構造用の炭素鋼鋼管の一覧

STAM500Hの成分、材質と機械的性質、引張強さ、耐力、伸びの関連記事とリンク

STKM、機械構造用炭素鋼鋼管の規格と寸法公差、種類と比重について
SAPH(自動車構造用熱間圧延鋼板)鋼材の規格、板厚、比重、機械的性質
SPFH鋼板(自動車用加工性熱間圧延高張力鋼板、鋼帯)の規格と強度、比重
SPFC鋼板(自動車用加工性冷間圧延高張力鋼板)の板厚、成分、規格
機械構造用炭素鋼の用途、機械的性質、成分の一覧
鋼、鉄、鋳鉄はそれぞれ何が違うか
鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、鋳鉄、超硬の熱膨張係数
金属の熱伝導率の一覧表
鉄鋼材料、鉄、炭素鋼、工具鋼の比重
鉄鋼、炭素鋼、鋳鉄、純鉄、ステンレスの熱伝導率
鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、ハイスの比熱
鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレスの電気抵抗
金属単体の比重、密度の一覧表
金属の融点、沸点の一覧表
金属の熱伝導率の一覧表
金属材料の硬度の一覧と比較
鉄鋼材料の種類
炭素鋼と合金鋼の違いと使い分け
合金元素の果たす役割
鉄鋼、炭素鋼、合金鋼の焼入れ深さ
焼入れ性とは

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集