レジノイド砥石について

2011年10月5日更新

レジノイド砥石とは、砥石を構成する三つの要素のうちの一つ、ボンドにレジン(樹脂)を使った砥石の総称です。レジノイド砥石といった場合、ボンドのみしか表していないため、一体どのような目的、機能を持った砥石なのかは詳しくスペックを見る必要があります。レジン砥石と呼ぶこともあります。

砥石は簡単にいえば次の3つの要素により成り立っている製品です。

砥粒
砥石の中にはこの砥粒が無数に入っており、加工しようとする対象を削り取る役割を持ちます。砥粒の種類は大別すると、一般砥粒と超砥粒に分かれます。一般砥粒としては、アルミナや炭化ケイ素といったセラミック質の硬質な物質が良く使われ、超砥粒としては、ダイヤモンドやCBNといった一般砥粒よりもさらに硬い物質が使われています。
ボンド
ボンドは研磨材そのものである砥粒を、砥石の形状にとどめておく、つまり結合させておく役割を持ちます。砥石を構成する部分としてはほとんどがこのボンドになります。砥石の色はこのボンドの色です。その成分によって、メタル(金属系のボンド)、レジンまたはレジノイド(樹脂系のボンド)、ビトまたはビトリファイド(セラミック系のボンド)、ゴム、シュラック、マグネシアなどが知られています。
気孔
気孔については、砥石に必ずなくてはならないというものではないため、実際には砥粒とボンドだけからできている二元系の砥石もあります。ただ、この気孔は製造時に意図的に作る場合が多く、その果たす役割は非常に大きいという考え方もあります。気孔が多いということは、その砥石の内部が多孔質のようになっているということですが、気孔の果たす役割は大きく次の二つです。
  • 研磨中、切り屑が砥石に付着して剥がれなくなる「目詰まり現象」を防ぐ。
  • 研磨中、温度の上昇を防ぐ。

温度上昇は、砥石やワークの表面が焼けたり、形状が歪んでしまったりすることもあり、またダイヤモンドについては熱にあまり強くないことからできることならば加工点の温度は低く抑えておきたいところですが、目詰まりが起きると一気に温度は上昇してしまいます。加工中の熱は、その約7割以上が砥石から加工対象であるワークに伝わると言われています。したがって、砥石の熱をいかに抑えるかという問題は加工効率を考える上では非常に重要な要素といえます。

レジノイド砥石には、切断に使うものと、研削に使うもの、研磨に使うものがあります。切断に使うものは特に切断砥石と呼ばれます。薄い円盤状の外周に砥層(砥粒を含む砥石の層、砥石の正味の部分です)が接着されているもので、基板の厚さや精度には様々なものがあります。また形状も円柱状、円盤状、ブロック形状などがあります。

他のボンドに比べるとクッション性があるため、ワークに当たる際に砥粒があまり深く食い込まないという特徴があります。面粗度が必要な時に良く使われる他、切れ味を重視する局面でも強いタイプの砥石です。どちらかといえば、寿命や損耗については他のボンドに比べて劣る傾向があります。

レジノイド砥石の特徴と仕様

研削でよく使われる工程

粗から仕上げまで幅広い工程で多くみられます。中仕上げ以降で特に力を発揮するタイプの砥石です。

粗工程 中仕上げ 仕上げ

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