トレッキングポールメーカーの一覧|登山用のストックのメーカーとブランド

2014年12月8日リンク更新

トレッキングポールとは登山ステッキ、登山杖とも言いますが、平地での杖とは異なる使い勝手で、登山する上でとても便利な道具の一つです。登りでも重宝しますが、特に真価を発揮するのは下りで、トレッキングポールをうまく使うことで、膝への負担は格段に減ります。

昔は木の棒等で代用されており、今でもこうしたものでもいいではないかという人もいますが、使ってみれば全く違うものだということが分かります。

常日頃から山に登って足腰が鍛えられているのであればこうした道具は不要なのかもしれませんが、山の中で縦走コースをとるなど、アップダウンを繰り返していると膝への疲労や衝撃が蓄積されていき、あるとき痛みで曲がらなくなってしまう、といったことも有り得ます。歩き方の問題で片付けてしまうこともできますが、山では傾斜が一定していない、足場が悪い、重量物を背負っている、といった都会で歩くのとはだいぶ勝手が異なるため、トレッキングポールは必携のツールの一つと言えます。

一旦無理をして膝を痛めてしまうと、治すのにとても時間がかかりますので、積極的にこうしたことの予防も対策していきたいところです。

また、トレッキングポールを持っていると、非常時のビバークなどでツェルトなどの設営時にポール代わりに使えたり、足を痛めた際に、文字通り杖のようにして使うこともできます。また、何らかの事故で骨折などをした人がいた場合、添え木としても使えます。

トレッキングポールの使い方

一般的に、トレッキングポールは伸縮式のもので、伸び縮みする箇所が2箇所あります。どちらの部分にもこれ以上は伸ばさないようにとの表示があるので、それ以上は伸ばさずに使います。通常は、下段を目いっぱい伸ばし、上段を必要に応じて長さ調整して使います。

のぼりは短め、くだりは長めに調整しておくと歩行が楽になります。

トレッキングポールの先端はゴムキャップがついていますが、使用時にはこれを外して用います。円柱状の金属形状(先端部は超硬系の素材が多いです)になっているため、岩などが多い場所でも、しっかり固定することができますが、高山植物や木製の橋やトレイルなど、傷つける心配がある場合はゴムキャップをつけたまま使うか、ポール自体を使わないようにします。

また、体重はかけすぎないように気をつけます。地面につくのは、谷側ではなく、山側というのも忘れないようにしておきたいところです。谷側についた際にそこが崩れてしまったり、何らかの原因でバランスを崩してしまった場合に、そのまま転落や滑落の事故につながってしまうからです。斜面が急な場合には特にポールを仕舞って両手を使って登ったり、降りたりすることを心がけたほうがよいでしょう。

ある程度の雪でもバスケットを大きめのものにすることで対応可能ですが、原則、雪山ではピッケルを使いますので、トレッキングポールは3シーズン(春、夏、秋)用の道具です。万年雪などのルートで使ってみれば分かりますが、滑った場合などに体を支えられるほどポールが硬い雪には刺さりません。また強度なども材質からしてピッケルとは根本的に違うものです。

トレッキングポールのケースなどは電車やバスなどの移動時に、ザックのサイドに取り付けたトレッキングポールがすっぽりおさまるので、泥が落ちたり、周囲のものに引っかかったりすることを防ぐことができる便利なアイテムです。公共交通機関をよく使う人は、購入を検討してみてもよいかもしれません。もちろん、手作りでも可能です。

トレッキングポールの種類と選び方

トレッキングポールにはいくつかの種類に分けることができます。概ね、以下のポイントで違いが出てきます。

アルミとカーボン

トレッキングポールには、アルミ合金製のものと、炭素繊維強化プラスチック製(CFRP製)のものがあります。アルミ合金はジュラルミンなどの高強度材が使われるケースが多いです。

価格についてはアルミ合金製のポールが手ごろで、種類も豊富ですが、軽さについてはカーボンのほうが半分近くの重量になります。強度面では実用上あまり違いは出てきませんが、あとは衝撃に対する強度や地面へついた際の腕にかかる衝撃の違いくらいです。軽量化にこだわるのであれば、カーボン系のものがよいでしょう。

なお、ポールの先端は「ティップ」「岩突き」「石突き」とも呼ばれますが、これは岩や砂道など様々なものをつきますので、通常の金属ではすぐにだめになってしまいます。炭化タングステンなどの超硬合金の一種が使われることが多い部分です。

グリップ形状−I型とT型

トレッキングポールのグリップは、大別するとI型とT型の二種類あり、中には双方の特徴を持つものもあります。I型は直線グリップのため、上りでも下りでも使うことができますが、下りの際には、グリップの頭部分を持ちにくいという欠点があります(この頭を少し大きくして持ちやすくした特殊なI型も出てきています。L型と呼ばれたりもします)。

対して、T型は杖のようなグリップのため、下りで主に使うことになります。上りでは、傾斜が一定以上になると使うことができなくなりますが、下りで使う際はポールグリップの頭に体重がかけやすいタイプです。

三段折りたたみ式と、伸縮式

登山口にいたるまでの移動時によりコンパクトにして持ち歩きたい場合、三段折りたたみ式だと、長さがとても短くなり、ザックの中にも収納可能になります。ただし、使う際の長さ調整に制限のあるものもが多く、組み立てた時点で目的の長さの物を選ぶ必要があります。登りや下り、傾斜の程度で長さを自在に変更したいという場合には、デメリットになるかもしれません。

伸縮式は、短くできる長さに限界がありますが、それでも60〜70センチ程度にまでは縮みます。使うときに長さを自由に調整できるため、上りや下り、あるいは山のルートに合わせて最適な長さで使えます。ザックの中には入らないため、サイドに括りつける形になります。

ワンタッチロックと、ねじ込み式タイプ

トレッキングポールの長さ調整を行う際、ワンタッチで行うタイプと、まわしながら長さを調整するねじ込み式タイプがあります。強度面では後者のほうが強いとされますが、ワンタッチタイプは長さ調整が瞬時にできるメリットがあります。また手袋装着時などもワンタッチだと瞬時に長さが変えられます。ポールの長さや傾斜や道によって適宜変えていくという使い方もあるため、ワンタッチロックはこうしたケースで重宝します。双方を兼ね備えたモデルも存在します。

アンチショックの入っているものとそうではないもの

登山中にトレッキングポールを使うと、肘や肩に少しずつ衝撃が届き、その力による疲労が蓄積していきます。アンチショックとは、ポールの中にバネなどが仕込まれているため、地面にポールがあたった際の衝撃を緩和する効果を持ちます。これにより、肘や肩などへの痛みの軽減をはかったタイプです。

1本がよいか、2本持つべきか。

2本持つダブルストックがよいという意見と、1本にしたほうがよいという意見と二つに分かれます。この辺りはメーカーのスタンスにもより、2本セットで販売しているメーカーはダブルストックを推奨しており、1本ずつでも販売しているメーカーはどちらでもお好みでというところかと思います。個人的にはトレッキングポールは2本持っておくほうが何かと便利と思います。

なお、岩稜地帯や急傾斜などトレッキングポールを使わずに手で支持しながら進んだほうがよい箇所では、ポールをたたんでザックへ固定してから足を進めたほうが安全です。

LEKI(レーキ、レキ)
1948年にドイツで創業されたトレッキングポールやスキーストック、スキーポールなどのポール専門メーカー。専門メーカーだけあり、グリップから形状など人間工学的な視点からも非常によく考えられている。この分野の世界シェアNo.1。価格帯も特別高価ではなく、購入しやすい。アルミ、カーボン共にあるが、アルミは超々ジュラルミンが採用されている。キャラバンのサイトにて各製品の日本語紹介文を読むことができる。
ブラックダイヤモンド(BlackDiamond)
クライミング製品で知られる登山用品メーカー。ヘッドランプでも有名だが、トレッキングポールも各種手がけている。日本代理店のロストアローのサイトで製品紹介を日本語で見ることができる。
モンベル(MONTBELL)
幅広い登山用品を企画開発しており、一般的なものならばモンベルだけでほぼすべての登山用具をそろえることが可能だが、トレッキングポールも手がけている。フォールディングタイプから伸縮式、ワンタッチロック式のアルパインポールまで一通りラインナップがある。石突きにかぶせるプロテクターやバスケットなどのアクセサリーも販売。
SINANO(シナノ)
長野県にあるスキーポール、トレッキングポール、ウォーキングポールの専門メーカー。スキーポールの製造に始まり、現在では杖、トレッキングポール、ウォーキングポールなど、用途に合わせた様々な商品を製造。
マジックマウンテン
クライミング製品で有名な日本のメーカー。トレッキングポールも製造販売する。同社ではトレイルポールと表記。

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