ポカヨケを英語で言うと

2023年8月20日更新

ポカヨケとは人が引き起こす間違いを防ぐことやその仕組みを意味しており、英語ではMistake-proofingといいます。あるいはfool-proofingやfail-safeという言い方も昔からよく使われます。ポカヨケ装置であれば、あとにdeviceを付けてfail-safe deviceといえばそのまま通じます。

 
ポカヨケの英訳例
日本語 英語
ポカヨケ mistake-proofing、error-proofing、fool-proofing、fail-safe

ポカというのは人が犯す幅広いミス、ヒューマンエラーのことを言っていますが、ニュアンスとしては不注意から起こした思いもかけなかったミスという意味合いもあります。ヨケというのは、除けるという意味でミスを犯して後工程や次の作業に支障をきたさないよう、ミスの発生を抑えたり、起きてもすぐに気が付いて修正できる状態にしておく必要があります。

トヨタやその影響を受けている企業ではpoka-yokeとそのまま言っても通じることがあります。

ポカヨケの多くは製造設備に併設される仕掛けや装置です。中には設計段階から製品に組み込まれるものもあります。ある作業手順通りにやらないと次の作業ができなかったり、止まったりするものから、点灯したり警告音がなったりするもの、違う部品を組み付けても先に進めないもの、色をセンサーで識別して警告音をならすもの等、バリエーションにはいろいろなものがあります。ある程度の力をかけてパチンと音がなってはじめて取り付けたということがわかるようにするのも、ポカヨケの一種です。

ポカヨケの装置やギミックの中にはそれをつけると意外に設備費が上がるものもありますが、例えば作業者がミスを犯してそれが完成品になり、最後の検査の段階で引っかかった場合、それまでの工数が無駄になります。また、検査が万が一検知できなかったとなれば、顧客に納入したあとに気が付いた場合、あるいはそれが顧客側でさらに製品にしてしまった、ユーザーが使ってしまった、といった場合どうでしょうか。あるいはその間違いが安全上の問題を引きおこすものだとしたら、取り返しがつきません。

間違えたくてミスを犯す人はいませんが、人は間違いを犯すものだという前提で工程や設備を考えていく必要があり、個人が注意深くやればよいという人の資質だけに頼る方法では品質が安定せず、リスクが大きいです。

スポンサーリンク

ポカヨケを英語で言うとの関連例文

>このページ「ポカヨケを英語で言うと」の先頭へ

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集