初期錆を英語でいうと

2023年8月7日更新

初期錆とは、会社や業界によっても少し意味が異なりますが、製品や部品の納入時に錆があることを意味し、長期保管等の結果発錆したのではなく、納入時や使用開始時に少し錆があるということを表現するために使われることがあります。英語ではInitial corrosionやInitial rustと表記されます。

錆は腐食の結果進行していくものですが、「初期錆」という表現は、初期のもの、つまり深い層まで腐食が進んでいないものということを暗に言おうとしています。

錆は品質上、全か無かの世界で判別されることが多く、製品や部品の錆がある場合、その大きさや性状にかかわりなく品質NGとされることが基本です。つまり限度見本というものもなく、品質確認や検査で錆が認められれば通常は製造工程で使うことなく廃棄や返却です。

ただし、錆の出ている部品をその後工程でもともとブラスト処理をしたり、何らかの表面処理をするため錆が除去されてしまうような工程をひかえている場合、初期錆は不問とするというような規定を製造指示上設けているケースがあります。

錆びやすいものでも表面を研削・研磨して剥がしてしまうので、防錆処理を施さないことにしている部品などはこうした初期錆OKのようなルールにしておかないと、入荷するものが片っ端からNG判定になってしまうためです。

ただし初期錆かどうかよくわからない錆もあるため、この手の基準を作る際には運用をよく考える必要があります。錆を見つけるたびに、選別作業を行って、この錆はよい、この錆はだめ、というようなことをやると膨大な工数がかかりますので、製造工程で使用するか否かという面での基準は錆があってもすべてOKにするか、NGにするかといったシンプルなものにせざるを得ないことが多々あります。

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