シージングボード用釘の規格|SN釘の種類とサイズの一覧
以前は、「シージングインシュレーションファイバーボード用くぎ」の名称となっていた釘です。SN釘と表記されることもあります。シージングボードとは、木質繊維を固めて作る木質ボードの一種です。このため、天然の木材を固定させるのとは少々勝手が違う部分があります。釘を打ち込む対象となるボードは、細かい繊維質を圧着させて製造されているため、通常の木板に比べると釘が抜けやすくなります。したがって、この用途の釘には「バーブ」と呼ばれる引っ掛かりが胴部についています。
シージングボード用釘の頭部形状は平頭フラット、胴部は食い込んで抜けにくくするため、前述のとおりバーブとなります。
シージングボード用釘の頭形状と胴部形状
部位 | 図 |
---|---|
頭部 | |
胴部 |
シージングボード用釘の形状と部位別のサイズ|SN釘の規格とサイズ
この釘の「胴部径」とは、バーブをつける加工前の状態の直径です。
頭部径に偏差がついていますが、これは最大径と最小径の差です。
呼び|釘の記号名称 | 長さ(L) | 胴部径(d) | 頭部径(D) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
寸法 | 許容差 | 寸法 | 許容差 | 寸法 | 許容差 | 偏差 | |
SN25 | 25.4 | ±0.8 | 3.05 | ±0.10 | 11.13 | +0, -1.11 | 2.23 |
SN32 | 31.8 | ±1.6 | 3.05 | ±0.10 | 11.13 | +0, -1.11 | 2.23 |
SN40 | 38.1 | ±1.6 | 3.05 | ±0.10 | 11.13 | +0, -1.11 | 2.23 |
SN45 | 44.5 | ±1.6 | 3.05 | ±0.10 | 11.13 | +0, -1.11 | 2.23 |
SN50 | 50.8 | ±1.6 | 3.05 | ±0.10 | 11.13 | +0, -1.11 | 2.23 |
SN55 | 57.2 | ±1.6 | 3.05 | ±0.10 | 11.13 | +0, -1.11 | 2.23 |
SN65 | 63.5 | ±1.6 | 3.05 | ±0.10 | 11.13 | +0, -1.11 | 2.23 |
JIS規格に定められた釘の種類と規格
>「シージングボード用釘の規格|SN釘の種類とサイズの一覧」の先頭へ
- 木質ボードの特徴と種類
- 鉄線と鋼線の規格|鉄線と鋼線の違い
- 鉄線の規格|SWM材、普通鉄線、釘用鉄線、なまし鉄線、コンクリート用鉄線の強度、引張強さ、線径、番手、重量
- 溶融亜鉛メッキ鋼板の種類と規格|メッキ付着量や強度、比重などの特徴
- 電気亜鉛メッキ鋼板の特徴と規格、比重、成分、板厚、メッキ厚について
- 金属の低温脆性
- 軟鋼
- 金属の疲労強度、耐疲労性
- 金属の靱性、ねばり強さ(靭り強さ、粘り強さ)
- 冷間加工と熱間加工の違い
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、鋳鉄、超硬の熱膨張係数
- 金属の熱伝導率の一覧表
- 鉄鋼材料、鉄、炭素鋼、工具鋼の比重
- 鉄鋼、炭素鋼、鋳鉄、純鉄、ステンレスの熱伝導率
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、ハイスの比熱
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレスの電気抵抗
- 金属単体の比重、密度の一覧表
- 金属の融点、沸点の一覧表
- 金属の熱伝導率の一覧表
- 金属材料の硬度の一覧と比較