黄銅(真鍮)について

2011年1月14日更新

一般には真鍮とも呼ばれ、最も使用量が多く、また種類も豊富な銅合金で、銅と亜鉛のCu-Zn系の合金に、さらに添加元素を加えて特性を向上させた金属材料です。主にZn(亜鉛)の添加量で特性が大きく変わるため、七三黄銅など銅と亜鉛の比率を冠した名称が使われている材料もあります。亜鉛量が1%〜2%となっているものが雷管用銅、4%から22%のものが丹銅、28%から32%のものが七三黄銅、32%〜37%が65/35黄銅、37%〜43%が六四黄銅といった具合です。この亜鉛の比率と添加元素は、電気伝導率、沸点、熱伝導率、耐食性、加工性などに影響してきます。

黄銅(真鍮)の諸特性

黄銅の機械的性質

亜鉛量と、温度や加工度、熱処理などが大きく作用します。一つのパラメータだけを動かし、他を固定した場合、例えば亜鉛量が多いほど引張強さは大きくなります(亜鉛量43%前後がピークと言われます)。また冷間加工調質、加工率の高いものほど耐力、引張強さともに大きくなります。

また黄銅に特徴的な現象として、「置割れ」というものがあります。冷間加工などをした黄銅を安置しておいただけで、知らない間に割れが発生しているというもので、冷間加工時の残留応力が原因と言われています。またこの現象と腐食が強く関連しており、応力腐食割れの一種であるとされます。内部応力の除去と腐食を防ぐことがポイントです。

黄銅の耐食性

耐食性は亜鉛の量が15%程度までは銅とほぼ同じレベルですが、これ以上亜鉛を添加すると徐々に低下していきます。

黄銅の電気と熱の伝導率

亜鉛量が38%程度までは導電率、熱伝導率ともに低下していきますが、これ以上増えると上がってきます。

黄銅の種類別の解説

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