A5056とは|JIS規格材の特徴と物性

2024年2月24日更新

A5056とはJIS規格に規定されたアルミ合金のひとつで、Al-Mg系に分類されるマグネシウムを主要添加元素とするアルミです。強度、延性に優れており、耐食性、切削加工性に優れます。切削加工時も表面仕上がりはきれいにあがります。陽極酸化処理性もよいので、アルマイトにも向くのでデザインや色が気になる用途でも活躍します。

光学機器、通信機器部品、ファスナーなどが用途ですが、ダイヤモンドホイールのコア材料に使われることもあります。

A5056の成分

A5056はこの5000系のなかでは最強の強度を持つアルミ合金で、マグネシウムを5%程度含有します。

A5056の成分
合金番号 Si Fe Cu Mn Mg Cr Zn Ga, V, Ni, B, Zr等 Ti その他 Al
個々 合計
A5056 0.30以下 0.40以下 0.10以下 0.05から0.2 4.5から5.6 0.05から0.2 0.1以下 - - 0.05以下 0.15以下 残部

A5056の機械的性質(耐力、引張強さ、伸び、曲げ)

5000系のいわゆるヒドロナリウムと呼ばれるアルミ合金は耐食性に突出した性能を持ちます。非熱処理型ですが、加工硬化でかなりの強度が出ます。

マグネシウム量が多い合金は過度の冷間加工を行ったままにしておくと腐食する環境では応力腐食割れの懸念があります。また長時間室温で放置すると経年変化を起こします。安定化熱処理が実施される所以です。

低温における静的強度や疲れ強さも高いパラメータを持っています。

A5056の機械的性質
アルミ材料記号 調質 引張強さ(N/mm2 耐力(N/mm2 伸び率(板1.6mm厚) 伸び率(棒φ12.7mm) ブリネル硬さ(10/500) せん断強さ(N/mm2 疲れ強さ(N/mm2 縦弾性係数(×1000)(N/mm2
A5056 O 295 155 - 35 65 185 140 72
A5056 H18 445 415 - 10 105 240 155 72
A5056 H38 420 350 - 15 100 225 155 72

AA規格、ISO規格、EN規格、ASTMでの相当材、類似材料

A5056BDの他規格での相当材としては下表のものがあります。

の相当材
規格名称 材料記号
AA
ASTM
EN
ISO

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