A5005(アルミニウム)の成分、特性、機械的性質、強度、耐力について

2021年7月11日更新

A5005はA3003と同じくらいの強度を持つアルミ合金です。耐食性、溶接性とともに加工性にも優れています。5000系の中では比較的マグネシウムの添加量が少ないため、同系の中でもそれほど高い強度を持つ材料ではありません。建築内外装材、車両内装材などに使われます。5000番台のアルミ合金の中でFeの許容値としては、最も大きな値を持ちます。

A5005の成分

5000番台の番号が付いているアルミ合金は、マグネシウムを主要添加物質としたAl-Mg系の合金です。

A5005(アルミニウム)の成分
合金番号 Si Fe Cu Mn Mg Cr Zn Ga, V, Ni, B, Zr等 Ti その他 Al
個々 合計
A5005 0.30以下 0.7以下 0.20以下 0.20以下 0.50から1.1 0.10以下 0.25以下 - - 0.05以下 0.15以下 残部

A5005の機械的性質(耐力、引張強さ、伸び、曲げ)

A5005の形状記号

JIS規格ではA5005の形状は、下表の通り、板、条、円板、管と2種類の規定があります。なお、記号の末尾にSがついているものは「特殊級」を意味しています。これは管、棒、線、形材、導体等につく場合があり、普通級に比べて寸法許容差に違いがあります。

A5005の形状記号の一覧
形状記号 意味 英語
A5005P 板、条、円板 Plate
A5005TD 引抜管 Tube(Drawn)
A5005TE 押出菅 Tube(Extruded)
  

スポンサーリンク

>このページ「A5005(アルミニウム)の成分、特性、機械的性質、強度、耐力について」の先頭へ

加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
アルミ合金の一覧へ戻る
アルミ合金−5000系の一覧へ戻る

A5005についての関連記事とリンク

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけでなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集