STK290の材質、成分、重量、寸法、引張強度などの規格|STK鋼管
STK290は構造用の炭素鋼鋼管のうち、引張強さの下限値を290MPaとする鋼管です。炭素量については規定されておらず、不純物扱いのリンと硫黄の上限値は決められています。STK鋼材の中では最も強度が弱いですが、反面、伸びの値が高い鋼種です。構造用途の為、鋼管そのものに扁平性や曲げ性のパラメータが付与されています。
STK鋼管のサイズ、重量
建築用・建設用を想定したSTK管は、JISによって寸法と、単位質量、公差が定められています。
STK290の成分、材質
炭素鋼鋼管の種類 | C | Si | Mn | P | S |
---|---|---|---|---|---|
STK290 | - | - | - | 0.050以下 | 0.050以下 |
STK290の機械的性質|引張強さ、降伏点、耐力、扁平性、曲げ性
鋼管の種類 | 引張強さ N/mm2 |
降伏点 耐力 N/mm2 |
溶接部 引張強さ N/mm2 |
へん平性 平板間の距離(H) |
曲げ性 50mm以下で適用 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
曲げ角度 | 内側半径 | |||||
STK290 | 290以上 | − | 290以上 | 2/3D | 90° | 6D |
STK290の伸び
継目無し(シームレス)、鍛接 | 電気抵抗溶接、自動アーク溶接 | 全製管方法 | ||
---|---|---|---|---|
350mm以下 | 350mm超え | |||
11号試験片 12号試験片 |
11号試験片 12号試験片 |
5号試験片 | 4号試験片 | |
管軸方向 | 管軸方向 | 管軸直角方向 | 管軸方向 | 管軸直角方向 |
30 | 30 | 25 | 28 | 23 |
「JIS G 3444 一般構造用炭素鋼鋼管」に規定のある材料記号
スポンサーリンク
>このページ「STK290の材質、成分、重量、寸法、引張強度などの規格|STK鋼管」の先頭へ
- 加工材料の性質と特徴(目次)へ戻る
- STK鋼管(一般構造用炭素鋼鋼管)の目次へ
- STKM、機械構造用炭素鋼鋼管の規格と寸法公差、種類と比重について
- 自動車構造用電気抵抗溶接炭素鋼鋼管、STAM鋼管の種類と用途、特徴、規格
- 一般構造用圧延鋼材(SS材)
- 冷間加工と熱間加工の違い
- 冷間鍛造と熱間鍛造の違い
- 金属の低温脆性
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、鋳鉄、超硬の熱膨張係数
- 金属の熱伝導率の一覧表
- 鉄鋼材料、鉄、炭素鋼、工具鋼の比重
- 鉄鋼、炭素鋼、鋳鉄、純鉄、ステンレスの熱伝導率
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレス、ハイスの比熱
- 鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレスの電気抵抗
- 金属単体の比重、密度の一覧表
- 金属の融点、沸点の一覧表
- 金属の熱伝導率の一覧表
- 金属材料の硬度の一覧と比較
- 合金元素の果たす役割