SCS3の比重、材質、機械的強度、成分|SCS3の規格

2013年4月23日更新

SCS3はマルテンサイト系の組織を持つステンレス鋳鋼品で、SCS1をベースに、モリブデンとニッケルを添加することで高温強度を向上させたタイプです。ASTM規格での類似のステンレス鋳鋼としてはCA15Mがあります。

SCS3の比重

マルテンサイト系のため、7.75前後が標準的な比重です。ニッケルとモリブデンが添加されていますが、比重には大きく影響しません。

SCS3の成分

SCS3
ステンレス鋳鋼の記号 C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu その他
SCS3 0.15以下 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.040以下 0.50から1.50 11.50から14.00 0.15から1.00 - -

SCS3の機械的性質、熱処理温度

SCS3の引張強さ、耐力、硬度、絞り
鋳鋼の種類 熱処理条件 耐力
N/mm2
引張強さ
N/mm2
伸び
絞り
シャルピー吸収エネルギーJ 硬度
HB
記号 焼き入れ
焼き戻し
固溶化熱処理
SCS3 T 900以上油冷又は空冷 650から740で空冷又は徐冷 - 440以上 590以上 16以上 40以上 - 170から235

SCS(ステンレス鋳鋼品)の材料記号の一覧

JIS規格に規程のあるSCSの一覧です。

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