結婚記念日の年数の数え方｜英語での結婚記念日の名称一覧と贈り物

銀婚式、金婚式に代表される結婚記念日の年数ごとのお祝いや数え方は、イギリスや米国が発祥と言われますが、もともとは神聖ローマ帝国の時代に、夫が妻に結婚２５年目には銀の冠をかぶせ、５０年目には金の冠をかぶせる習慣が起源とされています。

今のように、記念日が細分化されたのは２０世紀に入ってからで、商業主義の流れにのり、各業界で贈り物を贈りあうことを習慣化してほしいという意図もあり、宝石業界は、結婚１年目から６０年目までの宝石のリストを作り、花卉業界は、同様の花のリストを作る、といった具合に記念日にふさわしい贈り物のリストを発表してきています。

もっとも、伝統的に結婚記念日に何を贈り物とするかについては、米国とイギリスでも違いがみられるものの、多くの国では共通項も見られ、例えば、結婚記念５周年は木、１０周年はスズ、１５周年は水晶、２０周年は陶磁器、２５周年は銀、３０周年は真珠、３５周年は翡翠、４０周年はルビー、４５周年はサファイア、５０周年は金、６０周年はダイヤモンド、７０周年はプラチナといった具合です。

今日、イギリス連邦では６０年、６５年、７０年、米国では、５０年目以降、希望すれば結婚記念日に君主や大統領からメッセージを受け取ることができるサービスも行われています。

こうした歴史的経緯から、結婚記念日は日本にはもともとなく、明治天皇が銀婚式を取り入れたのが契機と言われています。

結婚記念日は、結婚年数に応じた象徴的な贈り物をするイベントでもあります。伝統的に何にちんだものを贈るかについては、米国とイギリスで違いがあるものの、下表の一覧の通りです。近年は、シカゴ図書館の司書たちによる現代版も作成されていますが、こうしたリストにとらわれずに贈りあうカップルもいます。

結婚記念日の年数に応じた名称には、銀婚式であれば、Silver weddingのほか、Silver wedding anniversary, Silver anniversaryといった英語表現となります。金婚式であれば、Golden wedding, Golden wedding anniversary, Golden anniversaryといった言い方が英語ではなされます。

一方で、何周年かをわかりやすく、50th wedding anniversaryや1st wedding anniversaryといった書き方の英語表現も使われます。細分化したものの、木婚式や鉄婚式が一体何年目なのかにわかには分かりにくく、具体的に何周年記念と表現する方法もポピュラーです。

下表によく知られた結婚記念日の年数一覧をまとめました。１年目から１５年目までは毎年ありますが、以降は間隔があき、２０年、２５年、３０年、３５年、４０年、４５年、５０年、５５年、６０年、６５年、７０年と続きます。ニュース等で稀に話題になりますが、結婚８０周年といったカップルもいますので、こうした場合も特に英語圏では特別にお祝いをする風習があります。

昨今は寿命は延びたものの晩婚化が進んでいたり、離婚率が高かったりと、下表にある最後まで添い遂げることができるカップルもそう多くはないのかもしれませんが、それゆえに長い時間一緒に過ごすことができた夫婦は、節目節目で互いに感謝の気持ちを伝えあう機会も大切にしているように思います。

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