SPFH鋼板(自動車用加工性熱間圧延高張力鋼板、鋼帯)の規格と強度、比重

2013年2月4日更新

SPFHは高張力鋼板の一つで、自動車構造用に規定されているSAPHよりもさらに強い引張強さが設定されているハイテン材の規格です。SPFH490、SPFH540、SPFH590、SPFH540Y、SPFH590Yの5種類が規定されています。自動車用と命名されていますが、建材や電気機器、機械部品などにも応用がきく鋼板です。薄くても高い引張強度を持つ点を特徴とします。

 SAPHよりも厚みの上限が低く、通常の加工用では6.0mm以下、高加工用で4.0mm以下と薄板に限定されています。ただ、こちらには成分の規定が無く、含有元素の比率については当事者間で取り決めてもよいことになっています。もっとも、高張力性能に、伸びが設定されている為、成分についてもある程度限定されたものになってきます。標準の板厚については、下表の通りとなります。

なお、鋼板の平坦度や横曲がりについても規定があり、幅に応じて設定されています。

長さの許容差については、6300mm未満の長さを持つ鋼板については許容公差+25mm, 0(マイナス方向は0mm)となっており、6300mm以上はプラス方向として+0.5%、0の許容差が設定されています。

SPFHの板厚

高加工用のSPFH540YとSPFH590Yの2種類は、厚みの範囲が2.0ミリから4,0ミリに設定されており、それ以外は1.6ミリから6.0ミリとなっています。

SPFHの板厚の種類(1.6mm以上14mm以下)
板厚(単位:mm)
1.6
1.8
2.0
2.3
2.5
2.6※
2.8
2.9※
3.2
3.6
4.0
4.5
5.0
5.6
6.0

「JIS G 3134 自動車加工性熱間圧延高張力鋼板及び鋼帯」に規定のある材料記号

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