中国の祝日2020年カレンダー|中国祝日・休日の日数と一覧

2019年12月22日更新

中国の祝日は国務院で決められ、2020年の祝日の日数はカレンダー上で27日間となります(平日の他、土・日に祝日がかかる場合も含めて。平日のみカウントなら18日)。中国では国民の祝日はなるべく連休となる制度が組まれており、中途半端な飛び石的な休みができないよう配慮されています。この為、他国には少し馴染みが薄い振替出勤日という制度もあります。一見すると休日の日数が多いと感じますが、この振替出勤日(振替平日)を加味して、年間の稼動日が決まる仕組みですので、一概に祝日の日数だけで休日の総日数が決まるわけではありません。

中国での2020年の連休は、春節、清明節、労働節、端午節、国慶節・中秋節の5つあります。中でも春節と国慶節は7日もしくは企業によってはそれ以上の連休になり、祝祭日における一大イベントとも言えます。

中国の祝日の種類

中国の祝日は、建国記念日である国慶節のほかは、大きく分けると二十四節気による祝日と、旧暦の習慣による祝日、西暦(新暦)によるものの3種類があります。その政治体制ゆえ、特定の宗教の記念日による祝日がないのが大きな特徴です。

二十四節気による祝日

二十四節気とは、1年を24等分してそれぞれの区分となる日付に季節の名称を割り当てたものです。具体的には4つの季節がそれぞれ6分割されています。もともとは古代中国で太陰暦による季節のズレ、つまり春夏秋冬の区間を正しいものに修正するために考案された暦法といわれています。ポピュラーなものでは、春分や秋分、夏至、冬至などもこの二十四節気の一つです。

日本で言うところのお盆に相当する風習のある祝日である「清明節」はこの二十四節気からきています。

春夏秋冬の二十四節気の一覧
立春(りっしゅん) 立夏(りっか) 立秋(りっしゅう) 立冬(りっとう)
雨水(うすい) 小満(しょうまん) 処暑(しょしょ) 小雪(しょうせつ)
啓蟄(けいちつ) 芒種(ぼうしゅ) 白露(はくろ) 大雪(たいせつ)
春分(しゅんぶん) 夏至(げし) 秋分(しゅうぶん) 冬至(げし)
清明(せいめい) 小暑(しょうしょ) 寒露(かんろ) 小寒(しょうかん)
穀雨(こくう) 大暑(たいしょ) 霜降(そうこう) 大寒(たいかん)

旧暦の習慣による祝日

端午節、中秋節がこれに相当します。旧暦で設定されていた祝日が、現在も記念日としてお祝いされているケースで、旧暦と新暦の対応関係が毎年変わる為、移動祝日といわれる部類になります。

なお、中国のおける旧暦とは、清朝時代に採用された時憲暦となります。明朝末期に考案された崇禎暦(すうていれき)を元にしたものです。王朝ごとに改暦する慣わしがあり、古代よりその精度を上げるためと、皇帝即位の節目として新たな名称の暦が採用されてきています。これは中国では王は天より命を受けたことを示す為に、政権交代ごとに改暦する「受命改制」という考え方に基づくものです。三国志の時代の景初暦、南北朝時代の元嘉暦、元の時代の授時暦、明の時代の大統暦などが歴史上よく知られています。

端午節は英語でドラゴンボートフェスティバルとも言われ、楚の時代の政治家である屈原を偲ぶための記念日に端を発しています。屈原は5月5日に自身を陥れようとする告げ口によって自害し、これを悼んで厄除けや国の安泰を祈る日にした、との逸話があります。5月5日の日本でいう端午の節句とはまた違った意味をもった祝日で、中国ではこの子供の日に相当するのは6月1日となり、こちらは特に国民の祝日にはなっていません。

新暦(西暦)による祝日

西暦の1月1日、国慶節といった祝日が新暦による祝日です。中華人民共和国として西暦であるグレゴリオ暦が採用されたのは1912年に遡ります。辛亥革命により清朝が滅亡して中華民国が建国されると同時に採用となりました。とはいえ、太陰太陽暦(=太陰暦)も旧暦と呼ばれて、祝祭日の中では息づいています。旧暦は中国暦や農暦(農事暦とは別で、農村で使用される暦の意味)と呼ばれることもあります。

中国の振替出勤日と振替休日

冒頭で述べたとおり、中国政府の方針により祝日、国民の休み、一斉休業といった日をなるべくかためて「連休」にしようとする為、振替休日を祝日に連結させるかわりに、その前後の土日のいずれかを「平日」扱いの稼働日にする制度です。振替休日を行う国は多いですが、振替出勤日というのは珍しい部類です。

こうした事情から中国の振替休日は、振替出勤日とセットで存在すると見ておく必要があります。

なお、2020年の振替出勤日(土日が平日扱いになる日)は下表の通りとなります。毎年祝日の発表時に、国務院から同じく発表されます。

2020年の中国の振替出勤日、振替平日
振替出勤日 振替出勤(振替平日)の名目
1月19日(日) 春節連休による振替出勤日
2月1日(土) 春節連休による振替出勤日
4月26日(日) 労働節連休による振替出勤日
5月9日(土) 労働節連休による振替出勤日
6月28日(日) 端午節連休による振替出勤日
9月27日(日) 国慶節・中秋節連休による振替出勤日
10月10日(土) 国慶節・中秋節連休による振替出勤日

中国では基本土日は休みになっていますが、この振替平日のおかげで、平日の総日数(稼働日の総日数)が少なくなりすぎないよう調整されています。

中国の祝日日数が多いのか少ないのかという議論をする場合は、この振替出勤も考慮した総稼働日と休日の合計で比較しないと分かりにくいのが実態です。

中国の祝日・休日はいつ決まる?

中国企業との取引があったり、中国に子会社や関連会社を持っているケースでは、相手方のカレンダーを入手し、休日・祝日を把握して貿易の輸送日程や輸出・輸入、販売日から逆算した発注や生産計画などを組む必要があり、毎年、次年度のカレンダーがなかなか出てこず、やきもきした経験がある方も少なくないかと思います。

これは、中国の祝日が公的機関である国務院で決められるのが毎年11月から12月になるためです。国務院は日本の内閣府に相当する行政機関となります。ここで決められた祝日をもとに、さらに客先での祝日カレンダーが決められ、それをなぞる形で段々と製造元まで降りてくる、という形式がとられる為、サプライチェーンのはじめのほうとなる上流へ遡るほどカレンダーの決定には時間がかかってしまいます。

貿易面での影響

中国は諸外国への輸出で成り立っている側面も依然強く、大型連休の影響をどう回避するかという点についても他国に比べてかなり先んじています。貨物がごった返したり、遅延するという点を見越した対応が多く、慣れている担当が多いとの印象ですが、製造業の視点から見た場合、輸出・輸入にかかわる日程だけでなく、生産日数そのものが下がってしまい、それに伴うあとの受注増や、その前での作りだめ等の計算は各社担当の力量次第というところがあります。

経験の少ない担当の場合、よきせぬ追加発注が乱発されることもあります。こうした事情から中国の春節や国慶節の連休の影響で注文が激増、激減したという経験のある方は少なくないかと思います。

中国企業との取引時には、こうした大型連休にどのような受注・生産を行うかは事前に担当者間でよくよく念押ししておいたほうがよいでしょう。

中国企業における休み

世界の工場とも呼ばれることがあるほど製造業が多いお国柄ということもありますが、法定の連休にプラスアルファして長めの連休としている企業が散見されます。特に春節や国慶節については、年によっては12連休となるような設定を行う企業もあります。工場を操業する面では、連休のほうが稼動する上でのコスト削減や生産効率向上がやりやすい面があります。

中国における有給休暇の制度

中国での有給休暇は1年以上10年未満の勤続年数で年間5日の付与が原則で、10年以上20年未満で10日、20年以上で15日となりますが、この勤続年数は転職したとしても空白期間がなければ累積でカウントされる点が他国と異なる点です。

また、有給休暇の繰越も可能ですが、このキャリーオーバーは1年だけ可能です。2年目以降に消化できずに繰り越してしまう分は、1日あたり300%の賃金で買取が必要となります。

ただし、この300%は、従業員が有給休暇を申請しているにも関わらず、業務多忙等の会社都合で休暇が取得できない場合の措置である為、自己都合で有給取得しない場合は支払う義務はないとされます。

有給休暇は法定有給休暇と福利有給休暇の二種があり、法定の分は前述の通りですが、多くの日系企業は福利有給も設定している為、実際の年間有給付与日数はこれよりも多いケースが散見されます。

有給休暇の他、病気休暇、労災休暇、女子従業員の特別休暇、慶弔休暇といったものが法律で定められています。

病気休暇を有給の代わりに使用する国もありますが、中国の場合診断書が必要になります。

休日出勤や残業はNGか

製造業の多くでは受注増に伴って土日もフルで稼動させるケースや、通常16時間の稼動だった操業を、24時間に切り替えることは日常茶飯事に行われているかと思います。こうした場合、ほとんどの国で労働法の規制を受けることになり、中国においても法制化されています。ちなみに、中国では計算上、1日8時間労働、1ヶ月の労働日数は21.75日となります。

割増賃金により休日出勤・残業も可

法定休日出勤は通常賃金の300%増しの支払いが必要となりますが(通常出勤の賃金を含む為、実質200%増し)、春節や国慶節のような長期連休中も操業している企業や工場はあります。人によっては、より多く稼ぐチャンスでもあるため、必ずしも出勤NGというわけではありません。

平日残業については、通常賃金の150%、土日の出勤・残業は200%、法定休日の出勤・残業は300%といった具合に、支払うべき賃金に違いを設けており、日本よりもそのレートは高くなっています。

中国の二大連休

中国最大の連休である春節と国慶節について以下説明します。

2020年の中国の春節・旧正月

2020年の春節による連休は、公的には1月24日(金)〜1月30日(木)までの7連休となります。

西暦が採用されたあとも、国や地域によって本来の「正月」や「新年」を祝う習慣は連綿と息づいており、中華圏では「春節」=「旧正月」=「Chinese new year」「Lunar new year」がその代表格です。中国系住民が多い国や旧暦の正月を祝う風習のある国では、この期間、やはり同様に長期連休となります。

この期間中、中国では春運(しゅんうん)と呼ばれる巨大な帰省ラッシュが起き、その規模は29億人から30億人の旅客輸送人数とも言われ、中国の総人口をしのぐ、まさに民族大移動とも言えるような人の移動が起きます。

中国では特に新年は家族揃って迎える風習が強く、この期間、都市間を主に陸路で移動し帰省するため、都市間で起きる旅客・貨物の輸送は大混雑します。

初一(春節)が元旦に相当し、初二、初三まで三が日となります。

2020年中国の春節の日程と意味
祝日の内容 日付 曜日
除夕、大晦日 1月24日 金曜日
春節、初一 1月25日 土曜日
初二 1月26日 日曜日
初三 1月27日 月曜日
初四 1月28日 火曜日
初五 1月29日 水曜日
初六 1月30日 木曜日

2020年の国慶節

2020年の国慶節は10月1日(木)から10月8日(木)までの8連休で、春節をしのぐ長さの連休です。

10月1日は建国記念を祝う国慶節ですが、そこに接続される中秋節とあわせて巨大な連休が形成されるのが慣わしです。10月1日から連続3日は必ず公的な休みになるのが恒例となっていますが、毎年それ以上の連休となっています。

毛沢東により中華人民共和国の成立が宣言されたのが1949年10月1日であり、これに因んだ記念日となります。

なお、台湾にも国慶節(国慶日)がありますが中華人民共和国とは日付が異なります。

中国の祝日2020年カレンダー

土日は原則休みとなっていますが、下記カレンダーの青丸の部分は、土日でありながら平日と同じ扱いとなっている「振替平日」「振替出勤日」と呼ばれる日です。これ以外の土日は休みであり、他、赤丸の部分が祝日であり、公的な休日となります。

中国の祝日2020年カレンダー

中国の祝日一覧と意味

前述の通り中国の祝日はほとんど連休となり、その一覧と意味を下表へ簡潔にまとめました。新暦、旧暦(中国暦、農暦)に基づく祝日が混在しています。2020年は日本のゴールデンウィークと労働節が一部かぶっており、日系企業の中には連休を延長して日本企業と同一の休みにする場合もあります。

下表は法定の祝日である為、企業や組織によってはこれにプラスアルファされることが一般的です。例えば年末は中国には休みがないのですが、日系企業の中にはこの年末から1月1日までを連休している会社も見受けられます。

2020年の中国の祝日一覧と意味
祝日 現地名称 日本語 英語名称 特記事項
1月1日(水) 元旦 新年 New Year Holiday 新暦(西暦)における元日を休みにする祝日
1月24日(金)から
1月30日(木)
春節 旧正月 Spring Festival / Chinese new year 中国の旧暦による正月。
4月4日(土)から
4月6日(月)  
清明節 清明節 Ching Ming Festival / Qingming Festival 先祖祭。お墓参り、墓掃除の習慣がある。日本で言うところのお盆やお彼岸に相当。掃墓節とも言われる。
5月1日(金)から
5月5日(火)
労働節 メーデー Labour Day Holiday 万国共通のメーデーを連休化したもの。
6月25日(木)から
6月27日(土)
端午節 端午節 Dragon Boat Festival 国の安泰や厄除けを祈願する日。龍船(ドラゴンボート)によるレースや粽(ちまき)を食べる風習がある
10月1日(木)から
10月8日(木)
国慶節・中秋節 国慶節・中秋節 National Day Holiday / Mid-Autumn Festival 国慶節は中華人民共和国の建国記念日で1949年10月1日に由来。中秋節は、日本における「中秋の名月」の名のとおり、中国でも十五夜の月を鑑賞して祝う習慣に由来。月餅(げっぺい、ユエビン)を食べる風習がある。

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