香港の祝日2020年カレンダー|香港の祝日・休日の一覧と日数

2020年1月5日更新

2020年度の香港の祝日はカレンダー上、18日の日数となりますが、法令では17の祝日が指定されています。政府が定めた休日を香港ではGeneral holidays(日本語では公休日)と呼称し、すべての日曜日とこの祝日を意味しますが、祝日が日曜に当たる場合は、振替休日が翌日に設定されます。2020年は、日曜日の振替休日の影響で、18日の祝日となっています。

注意すべき点は、振替休日の制度がない祝日や、土曜が法令上は平日扱いになっている点です。大別すると、1.振替休日設定のない祝日、2.振替休日は翌平日(土曜含む)に設定されている祝日、3.振替休日が平日2日後に設定されている祝日(祝日の翌日がもともと祝日として制定されているケースに配慮)の3パターンがあります。

香港の祝日事情

香港は1997年に中国に返還されるまではイギリスに統治される地域でした。イギリス統治の影響でキリスト教も広く信仰されており、仏教、道教に次いで多くなっています。このため、キリスト教に由来する祝日、聖金曜日となるグッドフライデーやイースター、クリスマス、ボクシング・デーが公休日として設定されています。

また、一方で釈迦の誕生日が休みになったり、二十四節気に起因する清明節も祝日として取り入れており、複数の宗教や中国に由来の休みも公休日となっています。中国でありながら多様な祝日を持つユニークな地域となっています。

中国では休みとはなっていませんが、五節句のひとつである重陽節も祝日として取り入れています。

ほとんどの企業や組織や土日が休みとなる週休二日制を採用していますが、香港の祝日・休日については、General Holidays Ordinance (cap. 149)に規定されているものの、後述する通り、完全にイギリスと同一ということでもなく、どちらかといえば雇用者側に都合のよい部分がより多く残ってしまっていると言えるかもしれません。

このため、祝日の日数自体は世界的に見て少ないほうではないのですが、企業によっては休みが多くワークライフバランスの取れた環境とは必ずしも言えない制度になっています。良くも悪くも雇用者との契約次第という面があります。

2020年香港の春節

2020年の香港の春節は、1月25日(土)から1月28日(火)までの4日間となります。

他の中華圏と同様、香港でも旧正月となる春節は、「正月」として祝う最大の連休となる点は共通しています。ただ、連休としては、中国と比べると、短めの公休日設定になっています。いわゆる三が日に相当する、初一、初二、初三のみが公的な休日となります。ただし、これらの3日のいずれかが日曜日に該当する場合は、4日目を休みとする規定です。

春節のうち、初一といわれる旧正月における元旦から休みとなり、中国や台湾のように大晦日を休んだり、その前後に休みをかためていくというような法制はありません。ただし、企業によってはこの公的な休みに加えて、さらに前後に休みをつけることがあります。

香港の重陽節

2020年の重陽節は、10月25日(日)になり、香港では翌日の10月26日(月)も休みになります。英語では、Chung Yeung Festivalとなります。祖先に感謝し墓参りをする風習が残っていますが、敬老の日としても定着しています。お墓参りといえば、清明節が広く知られていますが、ここでできなかった人が重陽節で墓参りを行うということもよく行われます。

高いところへいくと幸運が訪れるという言い伝えもあり、山登りへ行く人もいます。「ちょうようこう」(Chongyang cak)と呼ばれる伝統的なお菓子を食べる習慣があります。

香港のクリスマス休み

中国の祝日との大きな違いのひとつがこのクリスマス休みです。クリスマスとその翌平日となる日をボクシングデーとして公休日に設定しています。都合2日となりますが、香港では土曜日が祝日に当たる場合は、振替休日が設定されません。このため、土日が休みの企業でも必ずしも2日間の休みとなるわけではありません。

クリスマスが日曜日にあたった場合は、翌日の月曜日がボクシングデーとしてまず祝日になり、クリスマスの振替休日は翌々日の平日に設定されるため、日、月、火が休みになります。このため、土曜が休みの会社は4連休となります。

他国では、ボクシングデーをクリスマスの次の平日と規定して土日を飛ばして設定するところもありますが、香港は土曜を平日としてカウントします。

ボクシングデーは他のキリスト教圏でも広く祝日となることが多い日で、元々は聖ステファンの日としても知られます。箱入り(Box)のプレゼントをあける日であることから、ボクシング・デーと呼ぶとの説があります。スポーツのボクシングとは無関係です。

中国の「一国二制度」を適用する香港

香港は「一国二制度」と呼ばれる仕組みの中で運用されており、中国の一部でありながら、外交や軍事を除き高度な自治を認められた特別行政区である為、祝日・休日の制度から企業の休み方、有給休暇等の労働者の権利を規定する労働法に至るまで中国とは異なる法令の元で運用されている点に大きな特徴があります。類似する地域にポルトガル統治下にあって後に返還されたマカオがあります。

150年以上イギリスの植民地であり、中国への返還が1997年に果たされた後も旧宗主国たるイギリスの影響が強く、司法は英国法に端を発するコモン・ローによって運用されています。

また、行政、経済制度についても独立した運用が認められており、2047年まで資本主義制度を採用されることが決定されています。

香港は、ロンドンやニューヨークに次ぐアジアを代表する金融センターとしての性格を持っています。ゆえにGDPの8割がサービス産業に由来し、平均寿命の高さ、一人当たりの所得で示す裕福さ、知能指数などをとっても世界上位の都市として古くから知られています。世界でもトップクラスの人口密度を持つ都市でもあります。

中国の特別行政区のひとつであるものの、行政・経済・司法いずれにおいても、中国とは異なるフレームワークを持つ特異な地域であることが伺えます。文化の象徴のひとつでもある祝日についても、独立した方針での設定・運用となっている所以です。

貿易の要衝

地理的には、沖縄本島とほぼ同じ面積で、200あまりの島で構成されています。中国のシリコンバレーとも言われる広州は深セン市と隣接しており、国際物流におけるハブ空港、ハブ港としても有名です。

香港は悪名高いバース混みが知られていますが、このことからも、貿易における海上輸送の要衝ということが伺えるかと思います。港が混雑するのは、香港を経由するコンテナ船が多く、ここを中継港として用いている航路が多数存在することも一因です。

香港における企業、会社での休み

台湾の労働法制がかなりホワイト企業のそれと近いと言われるのに対し、香港の労働法制たる雇用条例はブラック企業寄りではないかといわれることがありますが、これは雇用者との契約に依拠する部分が多い点も一因かと思います。残業代を払う義務がない、1日の労働時間も、他国のように8時間といった規定がないといった点からも、働く際の契約がいかに重要となるかが伺えます。法令で規定されていなければ、無茶な雇用契約となっていても無効を申し立てることもできません。

有給休暇付与の制度

有給休暇については、雇用条例の通りに付与される場合、1年未満は0日、1年経過で7日、2年経過で7日、3年経過で8日、4年で9日、5年で10日、6年で11日、7年で12日、8年で13日、9年経過で14日、以降は頭打ちでそれ以上は増えません。

有給休暇としてはかなり少ない部類ですが、実際、すべての香港企業がこのような運用をしているわけではなく、法令どおりの運用かそうではないのかは、雇用契約や採用面談時に話が出ることが通例です。

法令どおりと言われればかなり厳しい雇用条件になりますが、優秀な人材確保に熱心な企業の多くは、法令にプラスアルファの有給を加えています。

また、香港の雇用条例では有給休暇の買い上げは原則禁止となっていますが、買い上げは辞める場合など限定的になっています。

土日休みでも、法令では7日に1日のみ休息義務|休日出勤も可

香港の労働法は、雇用条例が基本となります。ここでは7日に1日は休息日の設定が必要となっており、休息日に勤務させる場合、雇用者は30日以内に代休を付与させることが義務付けられます。またこれは、もともとの休息日から48時間以内に代休日を通知する義務もあります。

休日出勤にて休息日を与えなかった場合、5万香港ドルの罰金となることがあります。

また、国が定めている祝日である法定休暇日に働かせる場合も代休は必須となります。

さらに、法定休暇日の3ヶ月前から労働契約にて継続労働している場合、休暇日報酬を支払う必要があります。これは過去12ヶ月の1日の平均賃金に相当しますので、1日分上乗せ、ということになります。割増賃金が規定されているのは唯一この部分だけです。

香港における残業手当、残業規制|サービス残業が常態化

香港の雇用条例では、残業手当や残業に際して雇用者が割増賃金を支払うことが規定されていません。つまり、残業代を払うかどうか、残業にあたって通常の賃金とは異なる割増賃金を支払うかどうかは、雇用者となる企業側と被雇用者との契約によります。

実のところ、こうした事情から香港はサービス残業が多く社会問題化しています。中国本土では残業に割増賃金が設定されているにもかかわらず、香港でこうした法令となっているのはイギリスの影響が多いと思われます。イギリスでもやはり残業における割増賃金はありませんが、週あたりの労働時間には上限が設けられている一方、香港についてはこうした規定がありません。

香港の2020年祝日カレンダー

下記のカレンダーの通り、香港は中国とも台湾とも異なる祝日です。土日は大半の企業は休日扱いにしていますが、法令の上では、土曜日は平日扱いで、振替休日がこの土曜に割り当てられることがあります。祝日が土曜になった場合は、振替休日はありません。

香港の2020年祝日カレンダー

香港の祝日の日数と一覧|2020年度

祝日の種類としては17となり、日数は少なくとも17日、年によって振替休日の関係で若干変わります。振替休日がつく祝日かどうかは、個々の祝日により規定されています。ほとんどの祝日は、日曜日が祝日にあたった場合、翌日を休日としていますが、あらかじめ、「祝日の翌日」自体が「祝日」に設定されているものもあります。

香港の祝日の日数と一覧
祝日 現地の英語名称 日本語 特記事項
1月1日(水) The first day of January 1月の最初の日 西暦における新年。
1月25日(土)から1月28日(火) Lunar New Year's Day 中国旧暦における正月。春節。 旧正月の元旦となる春節(初一)は1月25日。
4月4日(土) Ching Ming Festival 清明節 二十四節気に由来する祝日。
4月10日(金) Good Friday グッドフライデー 聖金曜日。復活祭(イースター)前の金曜日
4月11日(土) The day following Good Friday グッド・フライデーの翌日 聖金曜日の翌日自体が振替休日と関係なしに祝日となる。
4月13日(月) Easter Monday イースター・マンデー 復活祭翌日の月曜日
4月30日(木) The Birthday of the Buddha 釈迦生誕節 日曜にあたる場合は翌平日が祝日に。
5月1日(金) Labour Day 労働節(メーデー) 万国共通のメーデー。
6月25日(木) Tuen Ng Festival 端午節 各地で龍舟(ドラゴンボート)のレースが行われる。粽(ジョン)=中華ちまきを食べる習慣がある。
7月1日(水) Hong Kong Special Administrative Region Establishment Day 香港特別行政区設立記念日 香港固有の記念日
10月1日(木) National Day 国慶節 中国と同様。
10月2日(金) The day following the Chinese Mid-Autumn Festival 中秋節の翌日
10月25日(日) Chung Yeung Festival 重陽節 日曜日であるため、翌日が振替休日。
10月26日(月) The day following Chung Yeung Festival 重陽節の翌日 重陽節の振替休日
12月25日(金) Christmas Day クリスマス イエス・キリストの降誕祭
12月26日(土) Boxing Day(The first weekday after Christmas Day) ボクシング・デー(クリスマス後の最初の平日) 箱入り(Box)のプレゼントをあける風習から。

香港の祝日・休日を規定する法令

香港の休日を定めた法令であるGeneral Holidays Ordinanceにおけるgeneral holidays(公休日)は原文では下記のように規定されています。

香港の法令における公休日・休日の規定(原文)
原文 日本語訳
(a) every Sunday; 毎日曜日
(b) the first day of January (or if that day is a Sunday, then the following day); 1月の最初の日。その日がもし日曜日なら翌日
(c) Lunar New Year’s Day (or if that day is a Sunday, then the fourth day of Lunar New Year); (Amended 23 of 2011 s. 3) 旧正月。その日がもし日曜日なら旧正月4日目を休みとする。
(d) the second day of Lunar New Year (or if that day is a Sunday, then the fourth day of Lunar New Year); (Amended 23 of 2011 s. 3) 旧正月の2日目。その日がもし日曜日なら旧正月4日目を休みとする。
(e) the third day of Lunar New Year (or if that day is a Sunday, then the fourth day of Lunar New Year); (Amended 23 of 2011 s. 3) 旧正月の3日目。その日がもし日曜日なら旧正月4日目を休みとする。
(f) Ching Ming Festival (or if that day is a Sunday, then the following day); 清明節。もしこの日が日曜日なら翌日を休みとする。
(g) Good Friday; 聖金曜日。
(h) the day following Good Friday; 聖金曜日の翌日
(i) Easter Monday; イースターマンデー。
(j) Labour Day, being the first day of May (or if that day is a Sunday, then the following day); 労働節(メーデー)。5月の最初の日。この日が日曜日ならその翌日を休みとする。
(k) the Birthday of the Buddha, being the eighth day of the fourth lunar month (or if that day is a Sunday, then the following day); 釈迦生誕節。旧暦4月の8日目。その日が日曜ならば翌日を休みとする。
(l) Tuen Ng Festival (or if that day is a Sunday, then the following day); 端午節。その日が日曜ならば翌日を休みとする。
(m) Hong Kong Special Administrative Region Establishment Day, being the first day of July (or if that day is a Sunday, then the following day); 香港特別行政区設立記念日。その日が日曜ならば翌日を休みとする。
(n) National Day, being the first day of October (or if that day is a Sunday, then the following day); 国慶節。建国記念日。10月最初の日。その日が日曜ならば翌日を休みとする。
(o) the day following the Chinese Mid-Autumn Festival (or if that day is a Sunday, then the second day following that Festival) or such other day as the Chief Executive in Council may, by order in the Gazette, appoint in place of that day; (Amended 23 of 2011 s. 3) 中秋節の翌日。その日が日曜ならば祭日の2日目を休みとする。もしくは香港特別行政区行政長官が官報でかわりに指定する日。
(p) Chung Yeung Festival (or if that day is a Sunday, then the following day) or such other day as the Chief Executive in Council may, by order in the Gazette, appoint in place of that day; 重陽節。その日が日曜ならば翌日を休みとする。もしくは香港特別行政区行政長官が官報でかわりに指定する日。
(q) Christmas Day (or if that day is a Sunday, then the second weekday after Christmas Day); クリスマス。その日が日曜ならばクリスマスから2日目の平日を休みとする。
(r) the first weekday after Christmas Day. (Replaced 35 of 1998 s. 4) クリスマスの後の最初の平日。※香港の法令では土曜も平日扱い。

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