大理石の研磨について

2011年4月8日更新

大理石は高級感あふれる天然素材として、住宅やビルの一部や彫像、家具類などに使われる代表的な石種のひとつです。色は白やベージュ、黒、緑などがあり、産出される国や地域によってそれぞれ独特の紋様や色があり、固有の名前も付いています。有名な大理石としては、イタリアのボテチーノ、ビアンコカラーラ、スペインのクレマ・マーフィル、、ギリシアのタソス・ホワイト、台湾の蛇紋などがあります。大理石の産出国として有名な国の筆頭はイタリアですが、他にトルコ、エジプト、スペイン、ギリシア、ポルトガル、イラン、パキスタンもあげられます。

大理石はいわば石灰岩の一種で、主成分が炭酸石灰(方解石)のため、酸に弱く、御影石に比べると表面も軟らかい石種です。御影石のモース硬度が7程度としたら、大理石のモース硬度は3程度です。したがってフロアや壁などの内装やモニュメントに使われることが多い石材とも言えます。石材の組織そのものは緻密で、研磨による効果がより引き立つ石材です。御影石に比べると、比重は凡そ2.7以上と高めとなっています。

「大理石の研磨」は通常二つの意味で用いられ、汚れたり傷が付いたりした大理石の表面を磨いてきれいにする意味合いでの「研磨」と、大理石を建材などどとして製造するための「研磨」の二種類があります。両者ともに研磨の原理は全く変わりませんが、使われる工具や工程に違いがあります。

大理石の研磨にはGC系の砥石もしくは研磨粉、ダイヤモンド砥石がよく使われます。フロアなどの床研磨にはダイヤモンドパッドなどをワックスをかける要領でフロアポリッシャーに取り付けて研磨したり、建材などの板材の加工では研磨盤で表面を、端面部は総形ホイールなどで加工します。天然石材は実用的なもので言えば、大理石と御影石の二種類があり、それぞれについて数百以上もの種類があります。「石」と一口に言っても、構成されている鉱物の成分や色、気孔率、吸水率、密度などがそれぞれ異なっているため、最良の鏡面を得るためには特殊な仕様の砥石が必要なケースもあります。同じ石種でも、雲母などが多く入っている箇所は研磨が難しく、光沢度が出にくくなりますし、色によっても鏡面の出しやすさは変わります。石材の場合、同じ石種でも色合いや紋様によっては全く同じ光沢にならないことがあります。

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