GC砥石とは何ですか

2011年4月7日更新

GCはグリーンカーボナイトの略で、緑色炭化ケイ素のことです。その名の通り、緑色の砥粒であり、砥石にこの材料が含まれていると、色が緑がかるため、見分けがつけやすいです。

同じ炭化ケイ素系である、黒色炭化ケイ素のCや炭化ケイ素のSiCよりも若干硬度が高く、ダイヤモンドが精密加工で主流となる前は、このGCがもっぱら使われており、現在でも性能の向上した研削砥石が数多くあることからこちらを好んで使う人もいます。

GCは一般砥粒(ダイヤモンドやCBNなどの超砥粒以外の砥粒)としては、最も硬度が高く、発熱を嫌う素材に対してもよく適合します。WAとは砥粒の破砕の挙動が異なると言われ、硬さだけでなく、加工性能に大きく影響を及ぼします。

形状はブロック状のものや、スティック状のもの、研削盤で用いるための研削砥石タイプのものなどが市販されています。ボンドはセラミックス、ガラス質のビトリファイドボンドが多いですが、レジン系もあります。

研磨対象としては、ガラス、セラミックス、黄銅、アルミニウム、超硬などに適しているとされますが、鋳鉄をはじめ、金属材料にもよく使われる砥石です。

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