ガドリニウム(元素記号 Gd)の用途、特性、物性、密度、比重、融点、沸点など

2012年8月30日更新

ガドリニウムはランタノイドに該当するレアメタルの一つで、希土類元素中では最大の不対電子(7個)を持つことでも知られます。熱中性子にもよく反応する性質を持っており(中性子吸収断面積が大きい)、磁性材料や光磁気ディスク、原子炉の制御などの用途で活用されています。

また、磁気冷凍と呼ばれる手法を液体ヘリウムで冷却した環境下で用いると、さらに低い超低温の環境を作り出すことが出来ます。フロンなどを使わずに環境負荷をなるべくかけず実現する冷凍システムの材料として注目される所以です。磁場をかけることで、磁気モーメントをそろえてからそれを取り除くと、磁気モーメントの方向がバラバラになり、周囲から熱を奪うという原理を利用したものです。

なお、ガドリニウムのフッ化物であるフッ化ガドリニウムは、赤外、紫外域などの特殊な環境化での薄膜材料としても使われます。

ガドリニウム(元素記号 Gd)が活用されている分野

  • 磁性材料(強磁性になる温度が約20℃)
  • 光磁気ディスク
  • 光ファイバー
  • 原子消火器、原子炉の反応制御
  • MRI検査用の造影剤
  • 磁気冷凍材料
  • 紫外域、赤外域用の薄膜
ガドリニウム(元素記号 Gd)の特性、物性
分類 金属元素
電子配置 4f75d16s2
英語 Gadolinium
原子量 157.3
同位体 152Gd、154Gd、155Gd、156Gd、157Gd、158Gd、160Gd
融点 1312℃
沸点 3273℃
密度 7.90g/cm3
比重
硬度 モース硬度
色、形状 銀白色
20℃、1atmでの状態 固体
線膨張率
(α/10-6K-1
100K:
293K(20℃):
500K:
800K:
ガドリニウム(元素記号 Gd)の電気抵抗(ρ/10-8Ω・m)
700℃
300℃
100℃
0℃
−195℃
ガドリニウム(元素記号 Gd)の熱伝導率(W・m-1・K-1
700℃
300℃
100℃
0℃
-100℃

>元素周期表の目次へ戻る

スポンサーリンク

ガドリニウム(元素記号 Gd)の関連記事

砥石からはじまり、工業技術や工具、材料等の情報を掲載しています。製造、生産技術、設備技術、金型技術、試作、実験、製品開発、設計、環境管理、安全、品質管理、営業、貿易、購買調達、資材、生産管理、物流、経理など製造業に関わりのあるさまざまな仕事や調べものの一助になれば幸いです。

このサイトについて

研削・研磨に関わる情報から、被削材となる鉄鋼やセラミックス、樹脂に至るまで主として製造業における各分野の職種で必要とされる情報を集め、提供しています。「専門的でわかりにくい」といわれる砥石や工業の世界。わかりやすく役に立つ情報掲載を心がけています。砥石選びや研削研磨でお困りのときに役立てていただければ幸いですが、工業系の分野で「こんな情報がほしい」などのリクエストがありましたら検討致しますのでご連絡ください。toishi.info@管理人

ダイヤモンド砥石のリンク集

研磨や研削だけなく、製造業やものづくりに広く関わりのあるリンクを集めています。工業分野で必要とされる加工技術や材料に関する知識、事業運営に必要な知識には驚くほど共通項があります。研削・切削液、研削盤、砥石メーカー各社のサイトから工業分野や消費財ごとのメーカーをリンクしてまとめています。

研磨、研削、砥石リンク集