ゴムの耐熱温度
ゴムは熱硬化性(熱によって硬くなるタイプ)の材料ですが、限界温度を超えると軟化したり、機械的性質が大きく低下し、変形したり、周囲に粘着するなどして、実際の使用上不都合が出てきます。工業材料の中では耐熱性に優れた材料でありませんが、ゴムの中にはこの点を改良したタイプも存在します。
フッ素ゴムやシリコーンゴムのように、ゴムの種類によっては耐熱性に優れたものもあるため、使用環境をよく考慮し、最高温度、最低温度、耐薬品性、耐オゾン性、耐候性、耐摩擦性など総合的に見ていくことが求められます。
配合や添加材料によっても、ある程度はこうしたゴムの弱点を補うことが可能です。
ゴムの耐熱温度の一覧
| ゴムの種類 | ゴム記号 | 耐熱温度(高温使用限界)℃ |
|---|---|---|
| 天然ゴム | NR | 120 |
| イソプレンゴム | IR | 120 |
| スチレンブタジエンゴム | SBR | 120 |
| ブタジエンゴム | BR | 120 |
| クロロプレンゴム | CR | 130 |
| ブチルゴム | IIR | 150 |
| エチレンプロピレンゴム | EPM、EPDM | 150 |
| エチレン酢酸ビニル共重合体 | EAM | 200 |
| クロロスルホン化ポリエチレン | CSM | 150 |
| 塩素化ポリエチレン | CM | 160 |
| エピクロロヒドリンゴム | CO、ECO | 170 |
| 二トリルブタジエンゴム | NBR | 130 |
| 二トリルイソプレンゴム | NIR | 130 |
| アクリルゴム | ACM、ANM | 180 |
| ウレタンゴム | U | 80 |
| 多硫化ゴム | T | 80 |
| シリコーンゴム | Q | 280 |
| フッ素ゴム | FKM | 300 |
ゴムの種類の一覧
- 天然ゴム(NR)
- イソプレンゴム(IR)
- スチレンブタジエンゴム(SBR)
- ブタジエンゴム(BR)
- クロロプレンゴム(CR)
- ブチルゴム(IIR)
- ニトリルゴム(NBR)
- エチレン・プロピレンゴム(EPM、EPDM)
- クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)
- アクリルゴム(ACM)
- ウレタンゴム(U)
- シリコーンゴム(VMQ、PVMQ、FVMQ)
- フッ素ゴム(FKM)
- 多硫化ゴム(T)
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