CAC503Aの成分と材質、機械的性質や特性|引張強さ、硬度、特徴について

2013年5月18日更新

CAC503Aの特徴と用途

CAC503Aはりん青銅鋳物の一つで、硬さに優れるとともに、耐摩耗性がよいことで知られる銅合金鋳物です。用途は、これらの特性を活かした油圧シリンダーや各種ロール、スリーブ、しゅうどう部品などがあります。鉛浸出量は非常に少ないことが知られます。

CAC503Aの成分

CAC503Aの成分
銅鋳造品の種類 Cu Sn Pb Zn Bi Se Fe Ni P Al Mn Si S
CAC503A 84.0から88.0 12.0から15.0 - - - - - - 0.05から0.20 - - - -

CAC503Aの不純物の許容量、残余成分

CAC503Aの成分中、許容される不純物の限界値
銅鋳造品の種類 Sn
(錫)
Pb
(鉛)
Zn
(亜鉛)
Fe
(鉄)
Sb
(アンチモン)
Ni
(ニッケル)
P
(リン)
Al
(アルミニウム)
Se
(セレン)
Mn
(マンガン)
Si
(シリコン)
Bi
(ビスマス)
CAC503A - 0.3 0.3 0.2 0.05 1.0 - 0.01 - - 0.01 -

CAC503Aの機械的性質|引張強さ、伸び、硬度

CAC503Aの機械的性質|引張強さ、伸び、硬度
材料記号 引張強さ
N/mm2
伸び
(%)
硬度
ブリネル硬さ(HBW)
0.2%耐力
N/mm2
CAC503A 195以上 1以上 80以上(10/1000) -

「JIS H 5120 銅及び銅合金鋳物」に規定のある材料

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