C1990(チタン銅)の成分、物性|引張強さ、耐力、曲げ、硬度などの規格値

2011年1月18日更新

C1990(ばね用チタン銅)は時効硬化型の銅合金で、ミルハードン材に分類されます。ミルハードン材は成形加工前に時効硬化処理を行ったものです。チタンの量が増えると強度が増しますが、展延性は悪化します。そのためミルハードン材として利用されます。主として機械的特性に力点が置かれているため、ベリリウム銅に比べて導電性はよくありません。ただし、この辺を改善するために添加元素をコントロールしたチタン銅もあります。用途としては、電気電気部品のスイッチやコネクター、ジャック、リレー等が知られています。

C1990の成分について

C1990(ばね用のチタン銅)の成分表
銅合金番号 化学成分(質量%)
Ti CuとTiの合計
C1990 2.9から3.5 99.5以上

C1990の物性|引張強さ、伸び、曲げ、硬さ、結晶粒度、導電率

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