A7N01(アルミニウム)の成分、特性、機械的性質、強度、耐力について
A7N01は溶接構造用合金で、強度とともに耐食性にも優れた材料です。いわゆるAl-Zn-Mgを主要元素とする「三元合金」と呼ばれるアルミです。強度面では、7000系のもう一つのタイプであるAl-Zn-Mg-Cu系合金に比べるとやや劣りますが、溶接性はこちらのほうが優れています。また溶接部の熱した部分が自然時効により元の母材に近い強度にまで戻ることでも知られます。なお、このA7N01は新幹線の車両に使われている材料でもあります。
A7N01の成分
7000番台の番号が付いているアルミ合金には、Al-Zn-Mg-Cu系のものと、Al-Zn-Mg系があります。前者のほうが強度に優れ、後者は溶接性が良好です。
合金番号 | Si | Fe | Cu | Mn | Mg | Cr | Zn | Ga, V, Ni, B, Zr等 | Ti | その他 | Al | |
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個々 | 合計 | |||||||||||
A7N01 | 0.30以下 | 0.35以下 | 0.20以下 | 0.20から0.7 | 1.0から2.0 | 0.30以下 | 4.0から5.0 | V: 0.10以下、Zr: 0.25以下 | 0.20以下 | 0.05以下 | 0.15以下 | 残部 |
A7N01の機械的性質(耐力、引張強さ、伸び、曲げ)
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