A7075(アルミニウム)の成分、特性、機械的性質、強度、耐力について

2010年12月4日更新

A7075は超々ジュラルミンとも呼ばれ、アルミ合金の中でもトップクラスの強度を持つ材料の一つです。強度はありますが、反面、応力腐食割れや耐食性については使用環境に留意する必要があります。こうしたウィークポイントを補った合わせ板として、表面にA7072を貼り付けて耐食性を改善したものがあります。航空機やスキーなどのスポーツ用品に使われる材料です。なお、加工性については強度に反比例して、アルミの中では悪いほうです。

A7075の成分

7000番台の番号が付いているアルミ合金には、Al-Zn-Mg-Cu系のものと、Al-Zn-Mg系があります。前者のほうが強度に優れ、後者は溶接性が良好です。

A7075(アルミニウム)の成分
合金番号 Si Fe Cu Mn Mg Cr Zn Ga, V, Ni, B, Zr等 Ti その他 Al
個々 合計
A7075 0.40以下 0.50以下 1.2から2.0 0.30以下 2.1から2.9 0.18から0.28 5.1から6.1 - 0.20以下 0.05以下 0.15以下 残部
A7075PC(アルミニウム合わせ板)の成分
合金番号 合わせ材 Si Fe Cu Mn Mg Cr Zn Ga, V, Ni, B, Zr等 Ti その他 Al
個々 合計
A7075PC(合わせ板) 心材 0.40以下 0.50以下 1.2から2.0 0.30以下 2.1から2.9 0.18から0.28 5.1から6.1 - 0.20以下 0.05以下 0.15以下 残部
皮材(7072) SiとFeの合計: 0.7以下 0.10以下 0.10以下 0.10以下 - 0.8から1.3 - - 0.05以下 0.15以下 残部

A7075の機械的性質(耐力、引張強さ、伸び、曲げ)

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