ADC6の機械的性質、比重、成分、熱伝導率など|アルミダイカストの特徴

2013年5月4日更新

アルミダイカストとしては、マグネシウムをベースにしたAl-Mg系の合金で、ADC5に次ぐ耐食性の高さを持ちます。ADC6とADC5はよく比較対象ともなりますが、両者のパラメータ、得意不得意が似ていますが、鋳造性はADC6のほうがましなものの、アルミダイカストの中では悪い部類です。

ADC6の特徴

耐摩耗性や機械加工性に優れており、研磨性もよい材料です。515.0相当の合金です。

用途は、バイク用としてバンドレバー、ウインカホルダ、ウインカベース、フットレスト、ハウジングクラッチ、ブラケットマフラ、ピストン、クランクケース、シグナルランプ、ブレーキレバー、クラッチレバーとして使用例があります。

船外機用途としてはプロペラやケースウォータポンプ、プロテクタバーエンドなど耐食性が必要な局面でも適用事例があります。他に、パソコン内部の磁気ディスク装置やキャリッジ、ゴルフ用のメタルヘッドやソールカバーとしてもADC6合金が使用されているケースがあります。

ADC6の比重

ADC6の比重は2.65となります。

ADC6の成分、組成、材質

ADC6の成分
種類 成分
Cu Si Mg Zn Fe Mn Cr Ni Sn Pb Ti Al
ADC6 0.1以下 1.0以下 2.5から4.0 0.4以下 0.8以下 0.4から0.6 - 0.1以下 0.1以下 0.10以下 0.20以下 残部

ADC6の機械的性質|引張強さ、伸び、耐力、衝撃強さ、せん断強さ、硬さ

ADC6の機械的性質
種類 ADC6
縦弾性係数(ヤング率)
GPa
-
引張強さ
MPa
320
耐力(0.2%変形)
MPa
-
伸び(50mmでの)
10.0
衝撃強さ
kJ/m2
316
せん断強さ
MPa
-
疲れ強さ
MPa
-
硬度
HRB
32

ADC6の熱的性質、電気的性質|比熱、熱伝導率、熱膨張係数、凝固温度、電気伝導率

ADC6の物理的性質、熱的性質、電気的性質
比熱
J/(kg・K)
-
熱伝導率
W/(m・K)
138
電気伝導率(銅基準)
35
熱膨張係数(293から473K)
25
凝固温度
640から598

アルミダイカストの一覧|JIS規格

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