タイのHSコードを調べるには

2015年2月9日更新

HSコードは、貿易上、すべての物品に番号をつけて、その物品が何か特定できるようにした番号のことで、国際的にはHS条約によって定められています。HSコードの一番の用途は、関税の決定のためといっても過言ではありません。

世界136以上の国や地域で使われており、6ケタまでは世界共通の番号になっているため、どの国のHSコードでも同じです。それ以降の桁数は、国によって10桁まであったり、9桁まであったりしますが、番号の振り方や品物の分類の方法が若干変わってきます。実際の関税を調べるためには、この9桁ないしは10桁の番号が必要となってきます。タイの場合は、HSコードは10桁まであります。

どの国も、自国の産業を保護したり、あるいは特定の国・地域と貿易協定を結ぶなどして、産業の振興をはかっていますが、これを行うためには自国に入ってくる物品が一体何かが特定できなければなりません。番号がつけられていれば、誤解もなく、すんなりと関税率の算定が可能になるわけです。(安い関税にしたいがために本来とは別のHSコードをつけたりすることは当然ながら禁止されており、検査もされます。稀に正しいHSコードをつけていても、現地税関の判断で別の物品と判断されることもあります。)

前置きが長くなりましたが、タイのHSコードを自分で調べる方法をここでは3つ紹介します。

タイ税関の関税データベース
タイにおける関税に影響のある通達もあわせて検索できるデータベースです。HSコードについては、類、項、号のいずれでも検索が可能です。HSコードが6桁までは世界共通なので、調べたい物品の日本でのHSコードを6桁まで打ち込むという方法もあります。調べたい物品のHSコードのカテゴリーが英文で分かれば、直接品名やカテゴリー名を入力して検索することもできます。
World Tariffを使う(JETRO:世界の関税率を調べる)
World TariffはFedex社が運営している関税データベースで、おそらく世界一の規模を持つものです。JETRO経由で申し込むと無料で登録できます。まず調べたい物品のHSコードの6ケタまで調べます。6ケタまでは世界共通なので、タイのHSコードも、日本のHSコードもここまでは同じです。World Tariffのデータベースで、仕向け地をThailandにして、6桁までの番号、つまり類、項を順番に選びます。するとタイのHSコードのうち、6ケタ分類の中のさらに細分と関税率が表示されます。
タイのタリフコードの冊子を入手する
これは関税を調べるために使うもので、HSコードの順番に関税率が掲載されています。紙ベースのため、非常に分厚いものになりますが、HSコードの分類を調べると同時に、関税率についても知ることが出来ます。インターネットを使わないのであればこの方法がよいでしょう。

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