productionとmanufacturingの違い

2017年8月18日更新

製造業では不可欠の単語でもある「生産」を意味するproductionとmanufacturingの2語ですが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

たとえば、生産能力といった場合、production capacityという言い方がなされますが、製造部といった場合、manufacturing departmentとProduction departmentの双方が使われます。同じ部署の名称でも、製造をコントロールする生産管理部となった場合、Production controlやProduction planningの用語をあてている企業のほうが多くなってきます。

実際、両者を区別することなく使っているケースもありますので、一概には難しいのですが、原義としてはproductionとmanufacturingには以下のような違いがあります。

productionとmanufacturingの意味の違い
production manufacturing
機械を用いるかどうかは別にして、最終製品(完成品)を原材料や半製品あるいは材料以外のものから作り出すような場合の生産を意味する。

原材料から作るものも、作らないものであっても対象となる。人のみで作り出されるもの、アイデアを形にする創造的な活動によるものも該当する。Productionのほうが意味が広く、manufacturingはこの中に含まれる。生産されるものは有形、無形双方を含む。生産する対象は「製品」と「サービス」どちらもあり得る。
主として工場で、機械を用いて原材料等を加工して製品化する場合の生産を意味する。

生産の開始は、原材料の投入によって開始される。生産されるものは有形のものに限られる。したがって生産する対象は「製品」。ただし市場で消費者に使われるものか、さらに生産に使われる生産財であるかは問わない。manufacturingはproductionの一部ということもできる。

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