MSDSが日本語のものしかないので、英文のものを送るには少し時間が欲しいことを伝える

2015年5月4日更新
英文MSDSを要求された場合

昨今は、相手側から英文のMSDSを求められることも多くなってきましたが、これは日本語のものしかないと作るのに結構時間がかかります。そんなときは相手に少し待って欲しい、と正直に伝えるほうがよいと思います。もっとも、今は英文のMSDSの作成を請け負ってくれる会社や、MSDSの翻訳をスピーディにできるところも出てきてはいますが、MSDSの翻訳というのは、単に日本語のMSDSを訳せばよいというものでもなく、相手国の環境規制に準拠した内容にする必要があります。特に注意を要するのが、EUと米国です。

また、貿易を行う以上、相手国の法制に対応したMSDSが提供できない、ということであればその国での流通が禁じられることもあります。輸出国側で用意ができないのであれば、輸入国側の購入者(輸入者)が製品の情報をメーカーから開示してもらい、その国の法令に則ったMSDSを作成する義務がある国もあります。

MSDS(製品安全データシート)の書式は、英文であっても基本的なフォーマットについては万国共通で、現在はGHSで定められた16章立てのものが主流ですが、日本語でこれに準拠しているからといっても、EUと米国向けには個別対応が必要となります。EUはCLP規則、米国はOSHAと呼ばれる環境規制があり、これらでSDS(SAFETY DATA SHEET)の作成義務についても触れられています。

また原料のような化学物質全般には輸出の際、輸送業者に依頼する場合にもMSDSが必須となりますので、EUや米国向けでなくとも、あるいは環境規制のゆるい国が仕向け地であったとしても、日本語のMSDSは必要です。

Thank you for your inquiry. Unfortunately, we do not have MSDS in English. We have MSDS written in Japanese so we will translate this and send you back but this may take a while.

Is it possible to have 1 week for this English MSDS preparation?

残念ながら、英文のMSDSは持っていません。 日本語のMSDSはありますので、これを翻訳してお送りしたく考えていますが、少し時間がかかりそうです。

この英文MSDSの準備に1週間ほどいただけないでしょうか。

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