現品票を英語でいうと

2021年9月25日更新

現品票とは品物やその容器につけるラベルや表示カードのことで、英語では分野によってpart tagやlabel、あるいはkanban cardといった言い方がなされます。「現品」につけてそれが何かを示すためのものです。

現品票は納品書とは違い、必ず現物(品物自体か、その容器)につきます。品物の名称や部品番号、製造元、納入先、納入日、注文番号といった基本的な情報が記載されています。一方、納品書は何を納品したか相手方にわかるようにするための伝票であり、納品書と現品票を照合することで、納品書が正しいものであるという確証となり、受入や受領確認を行うことができます。自動車業界やその部品業界(トヨタ圏の影響下にある各社)では「かんばん」とも呼ばれ、これが現品票の役割も果たします。

自動車部品業界で多用されますが、それは部品メーカーからカーメーカーへの部品納入は基本的に通い箱と呼ばれるプラ製の容器を何度も繰り返し使い、この容器の外側の「かんばんホルダー」と呼ばれるホルダーの部分に現品票を貼り付けたり、はさみこんだりすることで箱の中身にどんな部品が何個入っており、いつどこに納品すべきものか分かるようにしているためです。通い箱はサイズがあえば、いろいろな部品の納入に使えますので、現品票をつけるだけでそれが特定の部品の納入箱へ早変わりします。

現品票は紙、それも感熱紙のものが多く見受けられ、基本的には使い捨て、ワンウェイのものが大半ですが、繰り返し使うタイプのものもあります。オリジナルのかんばん方式では、通い箱に入っている部品を使うときに、現品票を外して製造元へ返却することで、製造元がその外れた現品票をもとに製品をまた納品するという循環していく仕組みの上に成り立っています。

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